クレイジー・リッチ!のレビュー・感想・評価
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面白く華やかで楽しい上にちゃんとストーリー性や 人種問題等の題材も...
前半のナチュラルなデートがお気に入り。
コメディではないよね…
主演の恋を応援したくなる映画
これから子育てをする人に、必見の映画だと思います。
シンガポールの超・大富豪の中国人一族を描いたドラマです。
そこの御曹司がニューヨークに留学中、ニューヨークで貧困の中で育ちながらも努力と勉強を惜しまなかった主人公の女性と交際し、シンガポールの実家を二人で訪問するのですが……というコメディ仕立てのお話です。
まったく私たちとは住む世界の違う大富豪の世界を見せてもらえることの面白さももちろん面白いのですが、このドラマの最大の魅力は、子供をどう成功するように育てるのか、それは大部分が親に掛かっているという中国人の信念、考え方を学ぶことができる点でしょう。
中国人は家族を大切にする、といいます。
その真の意味を、この映画によって、私は初めて理解することができました。
中国人は、家族が成功し、一族がみんな成功できるように、幼い子供のうちから教育していくのですね。
だから中国人は必然的に成功できるのだ、とドラマは訴えているのです。
考えてみれば、日本においても、大坂なおみ選手や錦織圭選手、イチロー選手をはじめとして、親が子供を成功させるように育てた例はたくさんあります。
大坂選手は身体的には恵まれていても偏見というハンディを背負っていましたし、イチロー選手はそもそも体格に恵まれなかった中で、いずれも幼少からの猛練習によって撥ね飛ばして超一流の座を掴んだわけです。
おそらく世襲政治家と呼ばれるいくつかの家族も、安倍晋三首相を含め、親が子供にきちんと目的を示し、成功への道筋を示しながら育て上げて来たのでしょう。
庶民は、人数は多くても、目的意識もなく、単に子供にエサを与えることが「育てること」だと思い込んでいるのだから、幼い頃から目的意識を持って子供を育てれば、超エリートになりうるのだろうな、と思うのでした。
中国人の大富豪たちがますます大富豪になれるのも、このように、子供たちに幼い時からキチンと目的意識を与え、教育を進めていくからなのだなと実感したのです。
子供は親を選べない。
私は、もしかして、生まれた瞬間から、人生を手遅れの状態で生まれてきたのかも知れません。
というわけで、大人になってこんな映画を観せられて、実は慄然としていたりもしています。
邦題に「アジアンズ」は入れて欲しかった…。
本作の原題では、『クレイジー・リッチ』に続いて「〜アジアンズ」と続きます。確かに想像もできないほど裕福な一族の豪華な生活を題材にした物語ではあるものの、現在の邦題では、アジアの新興経済大国が米国や欧州を圧倒しつつある、という重要な時代背景が見えにくくなっており、内容の薄いコメディ映画であるかのような印象を与えてしまっています。内容の面白さを考えると実にもったいなく、ここは原題通りにして欲しいところでした。
本作で印象的に用いられる「バナナ」という語は、外見はアジア系だが生活形態や思考様式が欧化した人々を指しており、コンスタンス・ウー扮するレイチェルはまさにその典型であるとして、シンガポールにいる恋人の家族から厳しい視線を向けられます。
世界の金融センターとして成長を遂げたシンガポールという国自体が、積極的な欧化で力を付けてきた「バナナ」のはずなのですが、そこに住む人々は、家族主義といった伝統的価値観を維持しているという自負があるようです。では新興富裕層でありつつ家族主義を維持するところに「選択の自由」はあるのか、という問いが続いていくのですが、その家族主義を背負って登場するのがレイチェルの恋人の母親、エレノアです(ボンドガールを務めるなど、むしろアジア系俳優のハリウッド進出に積極的に貢献してきたミッシェル・ヨーが演じている点が興味深いです)。レイチェルとエレノアの関係性はまさに、「選択の自由」を巡る対立の具体化だと言えます。
本作は出演者の多くをアジア系としている点に注目が集まっていますが、続編の賃金格差を巡って脚本家が降板してしまいました。まだ映画界に存在する見えない壁は高く、厚いようです。
本作と『レ・ミゼラブル』を同日に鑑賞するという希有な選択をしたため、主人公の境遇のあまりの違いに無情を痛感すること甚だしかったです。
よくあるラブコメ
タイトルなし
シンガポールも変わったものだ
30年前に住んでいたものには現在のシンガポールの姿は眩しいような寂しいような。ちょっとキンキラキン過ぎるような気もするが。当時のシンガポールにもスーパーリッチはいくらでもいたが、もう少し慎ましかったような。まあ、時代の流れでしょうね。映画だから騒々しく賑々しくしているだけかも知れないけど。話としては良くある格差恋愛をアジア系(というより華僑ばかりですが)でやったのが新味かなという程度。アジア系というのなら中国系ばかりでなく日本・韓国・フィリピン・ベトナム・タイ・マレーシア・インドネシア等々も取り揃えないと。中国系ばかりだと最近ハリウッドを侵食しつつあるチャイナマネーが裏で動いているのか、とゲスの勘繰りをしてしまう。主演の女の子(というには少し年食っているけど)は格差社会にいぞむいかにもアメリカ人が好きそうなキャラクターを好演。ただこの歳になると華僑の上流社会の格式・慣習をひとり肩で背負って頑張っているようなミッシェル・ヨーの凛とした母親に共感してしまう。ヒロインの親友役の女優(「オーシャンズ8」に出ていた)の個性的で良い。
ハリウッドに進出していくアジアンアクター達の姿 オール・アジアン・キャスト作品。
アメリカのアジア観てこんなもん
富豪の伝統と夢への情熱の相対性
伝統を重んじて滅私奉公を貫く。
自分の夢への情熱を大切にする側からしたら、
正に「クレイジー」だ。
この作品から透けて見えるアメリカという国は、
歴史の浅い、夢に熱い移民ばかりの国、
としか映らないが、
「歴史が浅く移民ばかり」はシンガポールも同じ。
それが同じ中国系なのに価値観が共有出来ないのは、
経済的事情もそうだが、
多くは、家族の年長者を尊ぶ宗教観の違いでしょうか。
逆にアメリカで義母vs嫁みたいなのを描いた場合、
麻雀みたいな昔からのゲームで白黒つけようとしないだろうし、
代々伝わる指輪の重要性も語られない。
ヨーロッパでも今作の様な話は出来るかもしれないが、冒頭でイギリスの伝統あるホテルを買ってしまう「アジアパワー」を見せつけている所には、中国系の方にはとても満足に写るのではないだろうか。
でも最終的にはとても「ロマンチック」で「情熱的」なラストなので、結局アンテテーゼだった。
「ウルフオブウォールストリート」みたいなとんでもない金持ちの話とか今作とか、夢があって娯楽作としては楽しい。
良かったけど1つ注文つけたいのは雀荘シーン。
アガリを放棄した手牌が「緑一色(リューイーソー)」なら、後々の指輪にも繋がってキレイだな、と思ったのは自分だけでしょうか?
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