劇場公開日 2018年9月28日

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「これから子育てをする人に、必見の映画だと思います。」クレイジー・リッチ! お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0これから子育てをする人に、必見の映画だと思います。

2020年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

シンガポールの超・大富豪の中国人一族を描いたドラマです。

そこの御曹司がニューヨークに留学中、ニューヨークで貧困の中で育ちながらも努力と勉強を惜しまなかった主人公の女性と交際し、シンガポールの実家を二人で訪問するのですが……というコメディ仕立てのお話です。

まったく私たちとは住む世界の違う大富豪の世界を見せてもらえることの面白さももちろん面白いのですが、このドラマの最大の魅力は、子供をどう成功するように育てるのか、それは大部分が親に掛かっているという中国人の信念、考え方を学ぶことができる点でしょう。

中国人は家族を大切にする、といいます。
その真の意味を、この映画によって、私は初めて理解することができました。

中国人は、家族が成功し、一族がみんな成功できるように、幼い子供のうちから教育していくのですね。
だから中国人は必然的に成功できるのだ、とドラマは訴えているのです。

考えてみれば、日本においても、大坂なおみ選手や錦織圭選手、イチロー選手をはじめとして、親が子供を成功させるように育てた例はたくさんあります。
大坂選手は身体的には恵まれていても偏見というハンディを背負っていましたし、イチロー選手はそもそも体格に恵まれなかった中で、いずれも幼少からの猛練習によって撥ね飛ばして超一流の座を掴んだわけです。

おそらく世襲政治家と呼ばれるいくつかの家族も、安倍晋三首相を含め、親が子供にきちんと目的を示し、成功への道筋を示しながら育て上げて来たのでしょう。

庶民は、人数は多くても、目的意識もなく、単に子供にエサを与えることが「育てること」だと思い込んでいるのだから、幼い頃から目的意識を持って子供を育てれば、超エリートになりうるのだろうな、と思うのでした。

中国人の大富豪たちがますます大富豪になれるのも、このように、子供たちに幼い時からキチンと目的意識を与え、教育を進めていくからなのだなと実感したのです。

子供は親を選べない。
私は、もしかして、生まれた瞬間から、人生を手遅れの状態で生まれてきたのかも知れません。
というわけで、大人になってこんな映画を観せられて、実は慄然としていたりもしています。

お水汲み当番