劇場公開日 2018年9月28日

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「割と王道のラブコメディ」クレイジー・リッチ! andhyphenさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5割と王道のラブコメディ

2018年10月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

主要キャストは全員アジア人でヒットしたという話題の作品なんですが、ノリは完全に...なんというか派手なハリウッド映画。
最初、1995年のシーンから始まるんですよ。結構あからさまにアジア人が差別されてるシーン。あのシーン、観終わったあとしみじみ考えると重要だったのに、本編(2018年)がド派手過ぎてすっかり忘れてしまった。そういう意味ではもったいない。
国による家族観の違いみたいなものがド派手コメディの中に仕込まれている訳なんですが、もう最初から「アメリカ人だからダメ」みたいな価値観になってて複雑だ。家族観の対立っていうか、お母さんが勝手に思い込んでるだけでは、みたいに映ってしまう。だからこそ最初のシーンは重要なんだけど(でもあれロンドンだな...)、どこかにうまく落とし込んでくれれば良かったのになあ、などと...そこは観る方が気付けよ、かな...。
物語自体は本当に肩肘張らず観られるもので、嫌な人、友達、お金持ちの描き方、マイ・フェア・レディ的な展開、麻雀のシーンまで良くも悪くも期待は裏切らない。逆に言うと驚きはあんまりないドラマかな。
テーマ的にはいくらでも深読みできるとは思うんだが、私の知識では「割と典型的なラブコメディ」。この辺は知識不足か。
いとこの物語はもうちょっと深掘りできたかなぁとも思いつつ、続編の話があるようですし、まだまだ色々描けそうですね。
映画のシンガポールはめっちゃ綺麗。綺麗、というだけの街ではないけどまあリッチ映画だから...。

andhyphen