劇場公開日 2018年12月21日

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「アリー、スター誕生 鑑賞を渋っていたけれど、音楽映画としての評価も...」アリー スター誕生 oshidaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アリー、スター誕生 鑑賞を渋っていたけれど、音楽映画としての評価も...

oさん
2019年1月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

アリー、スター誕生

鑑賞を渋っていたけれど、音楽映画としての評価もあったので気になってしまい満を持して鑑賞。

まず、読めてしまう展開は頭から追いやります。映画はたくさん見れば見るほど、そして大衆向けにするほど展開はありきたりなものになってしまうからそこをマイナス評価にしてしまうのはどうかと。

序盤のドラッグクイーンとしてフランス語で歌唱するシーンはさすがガガ様!
雰囲気も色気もあってつい魅入ってしまった。まさにジャックと同じ気持ちで観れたに違いない(笑)

そこからトントン拍子に進むアリーのサクセスストーリーに多少違和感。
こんなにもうまくいくものか??という具合に登りつめるアリー。
ジャックがどの程度名が売れているアーティストなのかもう少し描写があっても親切かもしれない。

アリーとジャックの人生の物語。
原題は「STAR IS BORN」果たしてスター誕生の『スター』とはアリーのことなのか?鑑賞中そんなことばかり頭によぎっていた。

ジャックの気持ちを考えるととても心が痛い。
でも彼はもう誰にも救えない。酒に逃げることはできるが救われはしない。アリーが全てを受け入れても許してくれても救われない。
恋愛とは難しいものですね…恋人が自分の過去現在を受け容れてくれて尚且つ未来も一緒に見てくれている。それに値する言葉もかけてくれる。
なのに当人の心は救われないし、大事な人を置いて去ってしまう。
勝手といってしまえばそれまでだが、救われないのであればしょうがない。ただ残されたアリーはどうすればいいのか。
13歳の頃失敗してしまった自殺が成功して初めて彼は救われたのだ。
とても残酷である反面、才能の世界の美しさでもあると言える。

自分はこの映画でいうスターはジャックであると感じた。
アリーを世に売り出し、自身も死をもって伝説化する。まさしく生まれるべくして生まれたスター。

ガガ様の歌声が素晴らしすぎて、アリーを超えていたので個人的には「ONCE ダブリンの街角」のようなザラザラした映画の方が音楽映画らしくて好みだなと。
ブラッドリー・クーパーの歌声は素敵だったなぁ…

o