「登り行く星と沈み行く星の物語。」アリー スター誕生 マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
登り行く星と沈み行く星の物語。
普通の女性がとあるきっかけからスターになる話はよくあるとしても、あのガガ様とブラッドリィー・クーパーが主演の話題作とあって鑑賞しました。
感想はと言うと、良く出来てるし、良くまとまってる。普通に面白い。
過去に何度も映画化されている作品のリメイクでスーパーアーティストのレディガガとアカデミー俳優のブラッドリィ・クーパーが共演で、している時点で面白くない訳が無いんですが…ただ良くも悪くも想定の範囲内な感じがしなくも無いです。
細かい事を書くと3点。
顔が平凡過ぎてダメと言う女性、アリーをガガ様が演じている時点で違和感あり。ガガ様のお顔でダメってどんだけハードル高いねんw
正直、中盤の髪の毛がオレンジになって、ガガ様色が強くなる前のアリーの方が個人的には数倍可愛らしく思います。
次にジャックが見出したとは言え、素人同然のアリーをステージに引っ張り出して、結果的に喝采を浴びたけど、お客やメンバー、スタッフからクレームが皆無ってw
ジャックの死がクライマックスなんですが、ここでエンドロールは少しどうかな?と。
ジャックの死を乗り越えて、アリーがステージに立つのは分かるけど、ラストに来てジャックの存在感が薄くなってるかな。
あと、これはダメ出しとは少し違いますが、アリーと言う女性がスターとして成り上がって行く物語に超が付く程のスーパースターのレディー・ガガを起用と言うのはアリーの成長物語としてのどうなんだろうか?
歌唱力は抜群でもアーティストとして完成されているので、劇中の歌唱シーンに何の問題は無いんですが、完成されたガガ様をスターになる過程の主人公での起用は思い入れと言う部分で薄くなる様にも思えます。
と、細かい事を言いましたが、物語は凄くまとまってます。細かい描写なんかはバッサリ切ってある所もありますが、アリーとジャックのお話に終始一貫している。なのでテンポは良いし、スッキリしてます。
正月映画はその前に公開されている「ボヘミアン・ラプソディ」が音楽映画としてはバカ当たりしていますが、恋愛映画として重きを置いているので切り込みも違いますが普通に面白いです。
サクセスストーリーとラブストーリーのバランスも良いし、何よりブラッドリィー・クーパーがカッコいい♪
登り行く星(アリー)と沈み行く星(ジャック)の対比に切なさはありますが、観る価値は充分にある、良い作品ですよ。