「圧倒的な才能がスクリーンに踊る」アリー スター誕生 森のエテコウさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な才能がスクリーンに踊る
Dolby-ATMOSで鑑賞。まず、ライヴ場面の音圧が圧倒的。鼓膜を守るため持参のインナーフォンを付けようかと本気で思う。この音圧にアリーの歌声が乗る。場末のバーに響く圧倒的な歌声。文句の付けようがない。既に大スターのジャクソンが惚れ込む。正にミュージシャンズ・ミュージシャンだ。
ジャクソンが歌う、「昔の古い生き方はもうやめよう」と。
皆、目の前の現実を、生活を、新しいやり方で変えたいと思っている。アリーも、ジャクソンも、そして、その先にアメリカの人々、更に世界の人々も。
イーストウッドに替って初監督のクーパー、主演のガガ。
2人ともイタリア系だ。
この映画は、スタンダードな物語の形を借りて、現代の失望と希望の両方を描き出している。
それが、2年前の大統領選で、共和党の候補に公然と“No”を発したガガを擁して製作されたことで、米国では圧倒的な支持を得ているのだろう。
本物の才能が正当に評価されるアメリカン・ドリームと一言では片付けられないとても哀しいお話し。
しかし、悲しみの上に逞しく未来を切り開いていくだろうスターの誕生を、覚悟を決めた魂の演技で表現するレディー・ガガの圧倒的な才能がスクリーンに踊る。
的確なご指摘を頂きありがとうございます。
マカロニウェスタンで名を上げたイタリア系スーパー映画人という思い込みを、墓場まで持っていくところでした(/▽\)
>イーストウッドに替って初監督のクーパー、主演のガガ。
>3人ともイタリア系だ。
文脈的になぜこの一文を入れたのか理解できませんが、イーストウッドはイタリア系ではありません。