「そらそーなるやろ」アリー スター誕生 あきゃきゃってねさんの映画レビュー(感想・評価)
そらそーなるやろ
っていう展開。みんなが想像通りの物語です。
でも、だからどうした?って言われているよう。結末が想像できるからこそ彼の言葉の一つ一つや、表情がいちいち胸を打つ。
アリーは本当に望んだ形でスターに駆け上がってるのか?そこも結末が想像できるからこそ突っ走る彼女に一度立ち止まって自分自身と大切な人と向き合って欲しいと叫びだしたくなった。
後半はブラッドリー・クーパーの瞳の色がどんどん薄くなってきて、スクリーンに映される度に胸が締めつけられて、涙が溢れてきた。
単純な捉え方をすると相当ベタな悲劇のシンデレラストーリー映画だけど、実はそれも織り込みで環境の変化と登場人物の心の動きを丁寧に追っていくと、やられた〜っていう気持ちにもなる。
プリティウーマンの演奏が始まった時、その作品のラストとこの作品の想像できるラストを比べてしまい、なんて残酷なことをしはるんですかぁー、と泣けてきた。
目新しくない、ベタな展開の単純映画と言い切ってしまうこともできるけど、自分が号泣してしまったのは、監督の策にまんまとハマったからのような気がする。
年末のここにきて今年1番泣いた映画。
結局ベタが好きって単純なことなのかもしれない。
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