劇場公開日 2018年5月18日

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「アメリカはこうでないと」ランペイジ 巨獣大乱闘 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アメリカはこうでないと

2018年6月14日
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鑑賞方法:映画館

見るからにザ・アメリカ映画だが、その予想は見事に的中する。細かい部分は気にせずスカッとしようぜ!!のノリが清々しい位に感じる。
近年モンスターパニック作品がB級映画というジャンルで勢いをつけているなか、予算を上げてB級作品群とは明らかな差をつけようとしている本作、世界的にかなりのヒットを飛ばしているではないか。その流れというかブームが本作をより引き立たせているに違いない。だって本作のノリは完全に「メガシャークVS~」のシリーズそのものなのだから。環境問題や野生動植物の問題は特に考えず、派手なドンパチをただ単に楽しめば良いのだろう。骨太で重厚な作品を大画面で味わうのも映画の楽しみどころだが、何も考えずに楽しむことに特化するのも良いだろう。公開当時は猛威を振るっていなかったが、こんなコロナ禍にはもってこいの名作である。

巨大化する動物はアルビノのゴリラ(もうひとりの主人公)とワニ、オオカミであるが、どうもただ大きくなったゴリラと違い、狼なんて空まで飛ぶし、ワニは別次元からやって来たクリーチャーの様だし、ストーリーは大味にしてこれでもかと暴れてくれる。だが、ゴリラは主人公と心を通わせており、最後は感動すら覚える熱い友情を披露してくれる。そんな異種間のむさ苦しい愛にニヤッとしつつ、連休中の時間潰しにもってこいの作品だ。

Mina