劇場公開日 2019年6月14日

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「個人的には惜しい事が一つ」劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE キングダム Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5個人的には惜しい事が一つ

2019年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

 1000%→2000%→レヴォ→レジェンドと、実質4期を経ての満を持しての劇場版。男性ユニットアイドルアニメとしては草分けで、実質アイマスの対局かと思っています(ラブライブ!はJKのアイドル活動でプロ設定ではなく目指すものが違うため別企画)。

 秀逸なキャラデザインと楽曲、物語もまずまずの比較的面白く楽しめたアニメシリーズでしたが、今回も総力を結集した見事な出来栄えです。日本アニメのフルCG(トークセッションなど一部手描)が非の打ち所のないほぼ完璧な仕上がりで、各キャラの個性の描き方もアピールも演出も、これ以上のモノはナカナカ期待できないレベル、まさしく『ライブアニメ』の最高傑作に匹敵するのではないでしょうか。
 ファンなら当然、このアニメ作品の遍歴を知らなくても、音楽が好きでライブパフォーマンスのビジュアルが楽しめるなら、誰が観ても満足できる作品かと思います。

 ですが個人的にはむしろ非常に残念なのが、上記の通り『ライブアニメ』であるが故の、裏を返せば三次元リアルアイドル(ジャニーズ等)のライブとベクトルが実質的に何ら変わらないトコでしょうか。どうしても何かが足りない気がしました。
 まァやはり何らかのストーリーが欲しかったかな、と言う思いです。曲間トークが台詞リレーになってて、全員が一言トークするため間伸び加減が気になるので、その間に曲にまつわる短いストーリーを挟んでアクセントに出来ないかと思ったり。EDテロップの左でカット割りされてたアレを動かせれば良かった気がします‥‥
 そんなモン邪魔だと言われればソレまでですが、正直うたプリならではの何かを期待していました。水や炎やエウレカっぽいアレとか、その他のあり得ないソレらは勿論アニメならではを最大限活かした演出と言えますが‥‥

 決して面白くないわけではありませんが、個人的にはやっぱりストーリー要素が欲しかった気がしています。ある種のライブビューイング的な感覚の作品です。

Geso_de_Nyoro