劇場公開日 2018年4月14日

「【透き通るが如き白い肌のコミュニケーション不全の美しき女性と孤独な中年男の愛を、静謐に描く物語。ローラマーリングの”What He Wrote”が流れる映像の美しさと儚さは比類なき作品である。】」心と体と NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 【透き通るが如き白い肌のコミュニケーション不全の美しき女性と孤独な中年男の愛を、静謐に描く物語。ローラマーリングの”What He Wrote”が流れる映像の美しさと儚さは比類なき作品である。】

2018年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

 ー イルディコー・エニュディ監督が18年振りに発表した長編ハンガリー映画。ー

 ・マーリアを演じた、アレクサンドラ・ボルベーイの”漂白感”が圧倒的な静謐な美しさで、この作品の世界観を支えている。

 ・マーリアが働き始めた精肉工場の片腕が不自由な上司エンドレとマーリアの不器用な恋を”雄雌鹿”の山中での姿を象徴的に絡ませて描き出す。

 ・冒頭と、それ以降随所に現れる雄雌鹿のモノトーンに近い映像が秀逸。

 ・コミュニケーション不全故、漂白の肌の、マーリアの手首から流れ出る鮮血・・。

 ・”ローラマーリング”の”What He Wrote”が流れる映像の儚さ、美しさは比類がなく、何故か落涙してしまった作品。
  旅から戻り、”ローラマーリング”のCD数作を購入した事は言うまでもない。

<イルディコー・エニュディ監督の独特な世界観、映像に圧倒的された、とても好きな静謐な美しさを醸し出す作品でもある。>

<2018年8月14日 旅先のミニシアター"京都シネマ"で鑑賞>

NOBU
CBさんのコメント
2025年8月13日

そういう映画なのか、勉強になりました!
俺は全然わからなかったもんで。

CB
marさんのコメント
2023年5月19日

素敵な思い出を共有してくださってありがとうございます。
個人的には、歪なストーリーを美しい映像と音楽で紡いだ作品という印象でした。
歪だからこそ生身であり、どんなに辛くても美しいのが人生なのだなと。

NOBUさんの他のレビューも楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。

mar
しろくろぱんださんのコメント
2022年11月19日

NOBU さんコメントありがとうございます。
この作品は配信で観ましたが
とても不思議な映画でした。
storyは何となく記憶にあるのですが
音楽はちょっと覚えてなくてすみません。

NOBU さんがCD を買い求めたと
いうのは余程の事ですね。
…映画と音楽は繋がっていて
感動も呼び起こしてくれますね。

しろくろぱんだ
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