天才作家の妻 40年目の真実のレビュー・感想・評価
全79件中、41~60件目を表示
愛と憎しみのサスペンス
見応えのある良い作品。
ノーベル賞を受賞した作家と妻には、二人だけの秘密があった。献身的に夫を支える完璧な妻、、、に見えたが、天才作家の妻は長年、不満とストレスを抱えていた。
そして、受賞式で一気に爆発させてしまう。
よっぽどのストレスだったのだろう、普通の夫婦でも、40年も連れ添えば有りそうな夫婦間の事情と、プラス秘密。
愛が嘘により憎しみへと変わる。
たぶん、この女性(妻)の気持ちを理解できないと、ただの突然豹変する、嫉妬と意地悪で我が儘なヒステリー女の恐怖の話で終わってしまう。
迫真の演技のグレン・クローズ。あの「危険な情事」を思い出す。
ただの天才作家の妻の話ではない、男女間の(夫婦間の)機微をリアルにさらけ出す心理サスペンスで見応えのある奥が深い作品。
葛藤
終わってみれば葛藤の二文字が残った。
邦題と予告編が盛大にネタバレしているので意外性はあまりなく。
予告編通り40年我慢。
そして爆発。
タイミングは意外な箇所であったが。
個人的にクリスチャンスレーターを久しぶりに拝見。
相変わらず癖のある笑顔が光っていた。
グレン・クローズ
「ザ・ワイフ」のままで上映すればと思いました。まさにグレン・クローズの作品でした。
ノーベル文学賞っていつも選考が謎って感じる。時代背景もあるけど女性蔑視の時代は後味が悪くて切ない。
この結末しかないかも。
駄目な夫の言動は万国共通なんでしょうか
女性向きの映画です。特に中高年の女性向きです。
男性は観賞後肩身が狭くなると思うので、夫婦で観るのはオススメ出来ません。
クライマックスのホテルの部屋での夫婦喧嘩から最後まで、涙をボロボロ流してしまいました。
妻の夫に対するストレスは、万国共通なのでしょうか。共感できる部分がありすぎます。
多分俳優陣の演技が秀逸だから、更に物語に入っていけたんだと思います。
アカデミー主演女優賞を今度こそ取ってもらいたいです❗
なぜ?グレンクローズを
私はグレンクローズマニアです。
あえて言います。なぜ彼女を起用してまで、この映画を作ったのか?
演技が空回り。話が面白い訳でもなく、感動を呼ぶことも無く…
クリスチャンスレーターも可愛そうに思う。
少なくとも原作は面白いであろうと、祈るばかり。
いい映画でした。
劣等感を抱えて生き続けた夫もしんどかっただろう。
きっとノーベル賞の受賞を、あんなふうに大はしゃぎで喜んではいないだろう。
自分の背徳を恥じ、余計に罪の意識で押し潰される生活が強まっただろう。
奥さんは死ぬまで秘密にしていたのだろうか。
でも、こういう映画が出てしまっている時点で、奥様は秘密を明かしてしまったのだろう。
ということは、奥さんはずっと旦那に不信感をもって生きてきたのだろうか。
実際には、二人の最期がああいうものじゃなくて欲しいな。
夫婦のことは二人にしかわからない。
割り切れない夫婦関係
最初はびっくりするほど仲が良いと見えた夫婦の裏側。
オスカーにもノミネートされたグレン・クローズの表情変化がとにかく凄い。本人も全く割り切れていないであろう感情。身勝手にも見える夫の行動、言動、しかしそれに付き従う妻。
ついに感情が爆発したその後の展開が何というか...共依存的な関係だったのだろうなあと思わせる。愛なのか、何なのか、最早よくわからない感じがした。明らかに妻かわいそう、ってなってもおかしくない物語であるのに、物語はそこに着地しない。それがこの物語の深さというか...。
穏やかなシーンも緊張感溢れていた。
長年の連れ合いに抱く逡巡
長年連れ添ったふたりは
盲目だった恋心も忘れてしまう。
目が開かれた後の相手には
今まで気づかなかった長所とともに
こんな人だったの?と呆れるような
思いも寄らぬ人となりが顕になる。
長年連れ添う
その秘訣は単に忍耐だとおいらは思う。
それまでの育った環境が
全く異なるふたりにとって
縁あって生活を共にすることは
ある意味とても奇跡なことだ。
気に入らないところがあっても我慢
おそらく相手も我慢している
そんな相互理解の日々の積み重ねが
愛情を強くしていくのではないか。
年月を経るにつれて
忍耐はいつか破綻するかもしれない
愛情は鎖のように強固かもしれない
ジョーンのその間での逡巡が
どこか可笑しみを添えて悲しい。
グレン・クローズ観応え充分。
「THE WIFE」
「天才作家の妻」ではないということは簡単に想像できるから、一体どんなお話なのだろうと思っていたら、
原題の「THE WIFE」が、まあなんとしっくりくることか。
とてもウィットにとんだ、お話の上手な専業主婦の奥様。
そんな奥様を見下しているような、夫の発言。
わたしだったらぶちギレます。
妻の心理は周りが思うように単純ではないのだけれど、その演技があまりにも見事で、すんなり府に落ちてきました。
どんな結末が待っているのか、居たたまれなくなる結末だったら…なんていう心配は全くの杞憂。
とても良くできた映画でした。
40年間夫を支えてきた妻の思いが…
原題: THE WIFE
かなり期待して観たが、それほどでもなかったな〜
ノーベル文学賞を受賞した夫とその妻が受賞式に出席するためストックホルムへ行くが、そこで40年以上続いた夫婦生活のバランスが壊れる。ある意味二人のやりとりは夫婦生活のあるあるで、親近感を持つものの、振り切れてはいなかった。
アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたグレン・クローズの爆発を期待したのだが……オスカーも微妙な感じだ。
そして、ファンの方には本当に申し訳ないのですが、グレン・クローズがすごく男性的で、ポパイのロビン・ウィリアムズに見えてきた。不謹慎で申し訳ないです。
白紙のノートに写った、文字のへこみを撫でる時
自分が書いた本の業績を夫が受けるのは許せても、一番近くで執筆の苦しみを見ていた人に妻は書かないと言われるのは許せなかったのかなと思いました。ずっと溜め込んでいた怒りが、花粉症のコップがいっぱいになって発病するように、授賞式の帰りに爆発するのが彼女の人生の始まりのようで良かった。帰りの飛行機、それでも、ジョーの名誉を傷つけたら許さないったり、白紙のノートに写った文字のへこみを撫でたりして、それでも愛はあったし、今も確かにここにあるのだと感じられて、夫婦って一筋縄じゃないなと思いました。
全79件中、41~60件目を表示