天才作家の妻 40年目の真実のレビュー・感想・評価
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上質な短編を読んだような後味。って小説が原作なのね。映画作品として...
上質な短編を読んだような後味。って小説が原作なのね。映画作品としてはそんなじゃないけど、小説の映像化としてはうまいんじゃないかと思う。読んでないけども。
でもこの妻は別に被害者でもなくて、結局は楽をしたんだと思う。女流作家が認められない時代とは言え認められる人もいたわけだし、認められようと努力する前に夫に逃げたんだろうな。私を捨てないでとか、なぜ結婚したか分からないとかの発言もあるし。
それはしかたないことだけど、なんか急に後悔して半分八つ当たりしたのね。で、スッキリしちゃったんじゃないかな。
あるよねー。
頑張れ息子!(ダブルミーニング)
1992年のノーベル賞受賞にまつわるエピソードと、1958年におけるスミス大の教授と学生という関係の話を交互に描いた作品。若い頃のジョーンがグレン・クローズに似てるなぁ、CGで若返りしたのかな?などと思っていたら、彼女の実の娘(アニー・スターク)だった。
ノーベル賞を獲るなんてのは凄いこと。それをゴーストライターでもある妻がどのように思い、心変わりがあるのか?などという点を注目してみた。若き頃、略奪愛で結婚したジョゼフ・キャッスルマン教授とジョーン。文才は教授も認めるところだったが、当時は女性の小説家は見向きもされなかったという、女性蔑視のあった時代。自分の小説も発表したいという気持ちもあったが、それよりも教授への愛が勝った形。言い訳がましく言えば、夫の書いた小説をキャラとリアリティ描写を中心に校正しただけともとれる。
ノーベル授賞式の講演では「私のことは言わないでね」と念を押したジョーンだったけど、それも自分の中に「影の存在」として決着をつけたかった現れではないでしょうか。疑惑を抱いたナサニエル記者の突き刺すような言葉にも動じなかった彼女だけど、どこかで何かがはじけてしまったのか、息子への対応も彼女の誉め言葉より父親の言葉が欲しかったことが響いてしまった。
浮気性の夫。クルミを使って雪の詩を諳んじるところも面白い。70代の爺ちゃんなのに、妙にセクシーだからだろうか。とにかく未だに性欲だけは旺盛のようだった。彼もまた自分のオリジナルではないところに苦しみ、鬱屈した中から滲み出る哀愁がそうさせたのだろう。
頑張れ息子というダブルミーニングを思いついたのも、スピーチにおける妻を称える言葉も全てがダブルミーニングに思えたから。辞世の句とまではならないが、彼のそのスピーチが人生における最高傑作だったのかもしれません・・・
タイトルなし
ノーベル文学賞を受賞した作家の夫と
彼を支える妻
喜ぶ夫…その横で妻の笑顔がだんだん…
.
妻を演じたのはグレン・クローズ
🎥"危険な情事"以降彼女のイメージ固定
(スミマセン😅)
沸き上がる感情を抑えている表情
怖いくらい🤭
真実を伝えるばかりが良いとは限らない
秘密にしていたのなら…
覚悟してついた嘘なら…
墓場まで持っていってほしいなぁ
私はそう思ってしまった💦
(何故こんな男の陰に居るのか😡と…
そんな声の方が多いのかな😅)
良サスペンス<ヒューマン
原題「the wife」の方がサスペンスみあってよかったのでは?広告的な邦題にウンザリしてしまうのは、ある程度英語の素養が身についたという証なのかしら…。(良妻風すっとぼけ)
サスペンスを用い心の機微を描いた良ヒューマン映画。
長年連れ添った夫婦のフラストレーションの積み重ねと情,自己と家族(他者)の狭間で揺れるさまは圧巻である。
振り返る度に緻密さを増す夫の描写が、
凛と良妻よろしく佇む主人公を浮き上がらせている。
小説が基&テーマだけあって、真似したい文学的な台詞回しも多く、英語学習者には勉強になると思う。
フィクションだがノーベル賞の裏側を垣間見るかのような体験が出来たのも、副産物的に👌
二本立て二本目。 チラシやらなんやらで半分ネタバレ状態で見たのが辛...
二本立て二本目。
チラシやらなんやらで半分ネタバレ状態で見たのが辛かったか、サスペンス的ドキドキ感がなかった。グレン・クローズがいつ爆発するのかしか興味がいかず。グレンの演技はさすがなのだが、話の中身がどうにも。
若い時代を演じた女優がいい、と思ったらグレンの娘なんですね。
名優グレン・クローズにアカデミー賞をあげたかったですね。
抑えた、受けの演技に徹したグレン・クローズに拍手!
7回目のノミネートでもアカデミー賞主演女優賞が取れなくて残念だった。エミー賞もトニー賞も何度も受賞しているし、友だちのメリル・ストリープは何度も受賞しているのになぁ。どうもアカデミー賞は実在の人物に弱い。確かに、卑屈でありながら、傲慢さも見せたオリヴィア・コールマンも素晴らしかったけどね。観る前は、妻は自信満々で、夫を支配しているような人かと思っていたら、どうしてどうして夫をかいがいしく世話する理想的な妻に見えた。そして、秘密を暴こうとする記者に対しても毅然とした態度でかっこよかった。日本ではあるあるなので、驚かないが、アメリカでもそうなんだなぁと悲しく思った。有川浩、恩田陸、桐野夏生などなど、一見男?と思える人気女性作家はたっくさんいる。男名前じゃないと、売れないんだね。アメリカでもおんなじかぁ。男女同権っていうけど、現実はまだまだ厳しいなぁ。
天才女優の不運
ノーベル賞を受賞した作家。
長年支え続けてきた妻。
老夫婦には、ある秘密と真実が…。
夫の昔の作品は“別人”のように酷かった。
妻は文才があり、かつて作家を目指していた。が、女性が作家として生計を立てていく事は困難だった時代…。
そんな時、二人は出会い…。
夫は名作家と持て囃される一方、浮気性。
それを知りつつ、表に出さない妻。
が、遂に崩壊。
内心うんざりしていた夫への不平不満が爆発。
栄えある舞台の裏で、修羅場が展開。
夫となかなか作家として芽が出ない息子の確執。
さらに、思わぬ悲劇が…。
暴露話と夫婦の愛憎劇。
現在と過去が交錯、フリーライターが迫りサスペンスフルでもあるが、ありがちで安易に予想付く。
“ゴースト”になった経緯、甘んじた現状など描き込みが一歩足りず。
一見理想的な夫婦が…というのが、一見芸術性の高い人間ドラマに見えて実は犬も食わぬ夫婦喧嘩話に何だかリンクしているのが皮肉。
内容や作品的には少々平凡作だが、それをカバーしたのは演者たち。
ジョナサン・プライスやお久クリスチャン・スレイターもさることながら、
本作で7度目のオスカーノミネート。
序盤の控え目な良妻から徐々に。表情一つ、感情一つ、もはやグレン・クローズの土壇場!
これでもオスカー獲れぬとは…。
さながら、“天才女優の不運”である。
妻が得たかったものは
ジョーンとジョーが惹かれあった背景には
ジョーの浮気癖、、、という単純な話ではなく
女流作家が受け入れられない時代だったことが大きかったはず
ジョーンが作品を生み続け、ジョーが賞賛されてきた夫婦の40年という節目でノーベル文学賞を受賞
二人三脚、合同出版、、、なんて都合の良すぎる言葉だろう
光と陰がハッキリ、クッキリ 映像からもジョーンの心情からも溢れ出ていた
心臓発作、ジョーの死がなかったら、帰国後、本気で離婚していたかもしれないが、、、汗
最後まで『ジョーを立てるジョーン』という体裁を保ち続けられたのは、
夫を愛しているから というだけの理由ではなく
ジョーンが自分自身の夢と向き合えた40年間が自分自身の支えとなっているからかなと感じた
この映画
男性の単純さ、女性の複雑な心理状況 など、
共感ポイント多数で面白い
女性作家は日の目を見ない時代があった
題名のような事は、19世紀で終わっていたのかと思っていたら(「メアリーの総て」を観ていたので、思い込み)近代までそのような傾向が文壇にあったことが背景。
夫唱婦随で長年連れ添った夫が念願のノーベル文学賞を受賞した後からの物語の流れが哀しい。
グレン・クローズが夫を陰で支えつつも、苦悩する妻を好演している。彼女にアカデミー賞を取ってもらいたかったと思ったのは、私だけであろうか。
<2019年1月26日 劇場にて鑑賞>
「天才」を支える妻のお話
予告編で盛大にオチを披露した上でどう展開していくのかと思ったら、オスカーがどうのとかゴーストライターがどうのとかっていうよりも、その向こう側の関係性の動きや才能を持つものの葛藤がメインなのね。ラストのグレン・クローズの希望を含んだ眼差しが印象的。
夫婦喧嘩シーンが圧巻
夫婦喧嘩っぷりが壮絶過ぎて笑えるし、過去に見た他の映画の夫婦喧嘩シーンの中で最も面白かった。文学的で知的な夫婦が感情をぶつけ合う。わたしは独身だから解らないがこんなにも迫力あるものなのか?
ストックホルムでのノーベル賞受賞式が物語の舞台となっているので、受賞者のスケジュール・宿泊するホテル・サポート体制などを見ることができ楽しかった。
受賞式から無事に帰国するのは至難の技。
原題「The Wife」
妻役グレン・クローズによる優雅な態度・心の葛藤・愛情・怒り・迷いなどの演技が見事。
機会があればもう一度観たい。
家事や子育てこそノーベル賞もんだよね?って話。
完全に邦題のミスリードにやられてしまった。
かなり最後の方まで、ゴーストライターである妻:ジョーン(グレン・クローズ)に感情移入して観ていた。
糟糠の妻:ジョーン。苦労したんだねー。
いや待て。
ジョーンが小説を書いてる間、
家事や子育て(専業主夫)をしたのは夫だ。
本作は、
専業主婦で夫を支えた妻が、
夫の退職後に氾濫を起こす
『山田洋次監督作のトリッキーバージョン』だと思えばいい。
上記したように、実質的な糟糠の妻:夫であるジョナサンである。
まさに専業主夫で、才能ある妻が小説を書くのを影で支えたんだ。
山田洋次監督作品なら妻は「離婚します」と出て行くが、
本作では「家事や子育ての仕事(専業主婦)は大変であり素晴らしい。ノーベル賞もんだ!」と言っている。
陰で支えている妻の仕事を、評価しようというのだ。
だって主婦は9時~5時の仕事じゃない。24時間だ。
土日はない。
だからこそジョーンに「私は1日8時間書き続けた」と、
わざわざ「8時間」と言わせてるんだよね。
夫はそれ以上の時間を、家事や子育てにあててるぞ!と。
だからグレン・クローズに感情移入して
夫ひでーってなってる人がいたら、
それは、外に出て8時間働く夫を評価して、
家事や育児(専業主婦)をし、夫を家庭を支える妻を軽んじている人だ。となる。
なんて巧い脚本だ!
アカデミー作品賞にノミネートされてないなんて、どうかしている。
仏作って魂入れず
台詞が流石に文学的と感心してしまう場面もあったけど、既に記憶に残っていないと言う。どうしてだろ。
女性の社会的地位は、一段づつ階段を登る様に、長い時間を掛けて進化して来たのに、ジョーンの立場は40年前のまま。40年賃上げゼロとか、あり得ないのと同じ。耐える必要は無いと思いました。が、何かコンテンツ少なくないですか?
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