「白紙のノートに写った、文字のへこみを撫でる時」天才作家の妻 40年目の真実 あんこさんの映画レビュー(感想・評価)
白紙のノートに写った、文字のへこみを撫でる時
自分が書いた本の業績を夫が受けるのは許せても、一番近くで執筆の苦しみを見ていた人に妻は書かないと言われるのは許せなかったのかなと思いました。ずっと溜め込んでいた怒りが、花粉症のコップがいっぱいになって発病するように、授賞式の帰りに爆発するのが彼女の人生の始まりのようで良かった。帰りの飛行機、それでも、ジョーの名誉を傷つけたら許さないったり、白紙のノートに写った文字のへこみを撫でたりして、それでも愛はあったし、今も確かにここにあるのだと感じられて、夫婦って一筋縄じゃないなと思いました。
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