「生きていることと死んでいること」人魚の眠る家 にっしんさんの映画レビュー(感想・評価)
生きていることと死んでいること
冒頭の、目を閉じた車いすの少女に吸い込まれた。すぐに、テーマの重さを感じた。
生きていることと死んでいることを真正面から描いた印象。そのことは、医学的にとか、人間としてはとか、前置きをつけないと、解釈に違いが生じる状況があるという設定だと思った。それぞれの立場や置かれた状況から、それは変わってしまう。それをどう捉えるか、それを考える上でとても興味深い映画だった。
しかも、突然子どもを亡くした親の感情をとても丁寧に描いていたと思う。
ただ、個別の独立したテーマ、例えば、「臓器提供」とか「社会の不理解」とか「人生観」とかが、てんこ盛りで、入り乱れなている感があり、とても疲れた。
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