「「生」と「死」の定義とは」人魚の眠る家 'A'さんの映画レビュー(感想・評価)
「生」と「死」の定義とは
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さっきまで普通に接していた人が
いきなり脳死と言われたら…
重い題材だがいつ誰に起こってもおかしくない展開。
だからこそ身近に感じる部分があった。
人は何をもって「死」と位置付けられるのだろうか。
果たして意思に反して体を動かしたり
表情を操ったりすることが、
本当の意味での「生」と言えるのだろうか。
今後クローンやiPS細胞のような
医療・科学の技術が益々発展して
人間の全てを支配できるようになった時、
人は機械に操られてまで生きなければならないのか。
残されたものたちはそれでもきっと
大切な人に生きていて欲しいと願う。
人権とか倫理とか、
そんなことを考えさせられる作品だった。
「人は二度は死なない」のセリフから先は圧巻。
涙が止まらなかった。
こう言ったら失礼にあたるかもしれないが、
非常に美しい終わり方だった。
最終決断をした両親には
物凄い覚悟が必要だったと思う。
いつか自分の家族が「死」と判定されたとき、
果たして自分はそれを受け入れて
望み通りにすることが出来るだろうか。
今、こうして普通に生きていることへの幸せを噛み締めながら、
これまで以上に身の回りの人を大切にしようと思えた。
心が洗われるので
是非多くの人に見て欲しい作品です!!
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