「脳死と臓器移植について深く考えさせられた」人魚の眠る家 なーさんの映画レビュー(感想・評価)
脳死と臓器移植について深く考えさせられた
同じ年齢の子をもつ親としてすごく考えさせられました。篠原涼子の演じる母の気持ちが痛いほどよく分かりました。我が子が突然亡くなってしまっても辛く受け入れがたいものだが、脳死となるとどうするか親に委ねられているということで選択をするのはなおさらツライだろうと思う。1度延命措置をしたらやめることができずにずっと続けてしまう。狂気にみちた母に見えるかもしれないが気持ちが分かりすぎて、周りに受け入れてもらえない苦しさに見ていて胸が押し潰されそうになりました。とにかく俳優さんの演技が素晴らしいですし、最後の葬儀のときの医師の言葉や臓器移植を待ってる親の言葉などとても気持ちが温かくなるようなセリフがたくさんあって、東野圭吾さんの人柄が伺えるような作品でした。今後ニュースで臓器移植成功をみたら、その裏で悩み哀しみながら決断した家族を想像すると思う。
とてもたくさんのことを考えさせられ、観に行ってよかったです。
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