「ドラゴンボールが好き。だからこそ…」ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー 茄子さんの映画レビュー(感想・評価)
ドラゴンボールが好き。だからこそ…
ドラゴンボール超ブロリーの予告で、悟空の戦闘準備と言うのか、白い氷の上にて、ぴょんぴょん跳ねる姿を見たときから「なんてワクワクするんだろう」と思っていたし、実際、観に行った第一印象は、興奮しっぱなしの最高最高、とにかく最高だった。
作画の担当が違うたびに色々な顔を見せてくれるキャラたち。
特にベジータが自信ありげに防寒着のチャックをぶち壊すところ、ゴッドになりパンチが効かなくてもヘタレない(「ふおおっ!?」など)
黒髪のままの悟空がブロリーと戦い、ブロリーの目線で悟空が吹き飛ばされていくところ。
ブロリーとゴジータとの戦いで地面が割れて、そこからゴジータの最高なかめはめ波が炸裂するまでの流れ。
劇場には10回ほど足を運び、DVDも特典付きの箱になっているやつを買った。
それでも拭えないのが声の衰えだと思う。
ブロリーの声を聞いたとき、自分は顔の若さと声の渋さのギャップに暫く馴染めなかった。
ブロリーは正気を失い力が暴走して暴れるのだから分かるが、悟空、そんなに叫ぶ必要はないのでは?と思った。
野沢さんのなまりの癖が抜けていたので非常にそこは嬉しかった。(映画後のゲームなどで新しく録音した悟空の声では訛っていたように思う)
まあそれは置いといて、天津飯やブルマは若い世代にも名の通っている声優だという印象がある。
もし、そのような声自体が似てはいなくても、雰囲気を似せようとしている若いプロの声が悟空やベジータたちを演じたらどうだろう。
そこに今回の絵柄、色味、完成度が加わる。
きっとドラゴンボールらしからぬ、令和のドラゴンボールになるに違いない。
もちろん嫌いになった訳じゃなく、自分はこれまで昔からのドラゴンボールが大好きだ。声を聴いて歳をとったなと感じた時も、アニメの内容に違和感を感じたときも、いわゆる作画崩壊をしていたときもあったが、それでも変わらなかった。
しかし、今回の映画で、昔からのではなく、令和の今、キッズよりも年上の若い世代に向けた、愛を込めたダサくないドラゴンボールを作れる可能性を見せられてしまった。
ダサさも大好きだったのに、ダサくないドラゴンボールに、ワクワクしてしょうがない。
ドラゴンボールが好き。だからこそ。
だからこそ見てほしい。