グレート・アドベンチャーのレビュー・感想・評価
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中華版ルパン
怪盗ものは映画でも人気のジャンル、正確にはルパンではないが似たようなエッセンスを感じます。主役のアンディ・ラウは香港の人気スターだそうだが一見地味な中年おやじなのでルパン程の華はないですがヘリコプターからウィングスーツでカンヌにジャンピング、オートバイを乗り回すなどトムクルーズばりにアクションしていますが無敵と言う程強くはありませんね。
ジャン・レノはさしずめ銭形警部といった役どころだがネームバリューに頼った客寄せパンダでしょう。レッド役のスー・チーは「トランスポーター」にも出ていましたがお色気では不二子ちゃんには程遠い、助っ人は五ェ門風でなく007のQのようなエンジニア、水陸両用バギーやクモ型ロボットなどコミカルに大活躍。
フランスで一仕事終え場面がチェコに変るとBGMにスメタナの「わが祖国」が流れるベタな演出に大笑い、昔は日本のシーンで中国風のジングルが流れることがよくあって日本も中国も欧米人には一緒こたなんだと失望したのを思い出しました。
カリオストロではないがチェコの古城からダイヤを奪うシーンが大きな見せ場、既視感はあるもののひやっとさせてくれます。
解説記事によるとジョン・ウー監督の香港映画「狼たちの絆(1991)」のぬるいリメイクとありましたが観ていないのでよくわかりません。
総じてプロットは単純、アクションを見せる娯楽作品といったところでしょう、古い付き合いのボスが実は大悪党というお粗末なひねりは誰でも予想がつくところ、もう少し練ってほしかった。
楽しかった
睡眠の調整に失敗してところどころうとうとしたのだが、それほど気にしなくていいくらい場面場面が楽しくキャラもよかった。『ルパン三世』みたいなトーンで、ありそうであまりない。
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