「悪趣味なアクション好きにはハマる」ガンズ・アキンボ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
悪趣味なアクション好きにはハマる
ダニエル・ラドクリフ主演のバイオレンスアクションコメディ。
ゲームの世界のような演出は中々に面白かった。
下品で悪趣味なアクションでも大丈夫な人には楽しめるだろう。「キングスマン」とか好きな人ね。「キングスマン」ほどの魅せるアクションはなかったけれど、悪趣味さはいい勝負だと思う。
主人公マイルズはネットの中で誰かを貶すことで日頃の鬱憤を晴らすしょうもない男。
ネットでは弁慶、現実では弱者なマイルズが強制的に現実世界の殺し合いに参加させられるストーリーだ。
コミュニケーション能力に若干の不安があるマイルズが、両手に銃をつけられ、更にコミュニケーションに難が生じる。
両手に銃という状態で他人の信用を得られるのか?。まぁ無理だねというわけだ。
闇サイトスキズムは、他人の不幸を楽しむところといえる。
広義の意味ではマイルズがネットの中でしていたことと変わらない。
自分は安全なところから人が苦しむ姿を楽しむのだ。とてもネガティブな快楽を得ようとしているように見える。
自分より苦しんでいる人を見ることで自分が上がったように錯覚することは大きな間違いだろう。そんな楽しみで自分が上がることはないのだから。
マイルズはインセルではないけれど、超ポジティブな方向に振り切った「ジョーカー」のような作品だったようにも思える。
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