「単なる二人の"通常運転"」デス・ウィッシュ 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
単なる二人の"通常運転"
『狼よさらば』(1971)については、録画したのが残っているけど、未だ全然見てないから、参照せずにこれのみ感想。
端的に"味気無い"。
確かに布陣はこの手の映画に慣れた配役・スタッフだけど、だからといって超傑作が生まれるってことはなかった。
要はあまりに馴染みすぎてて、逆に新味が欠けていた。ジョニデ×バートンコンビの『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)。あれが二人にピッタリすぎて、逆に意外性が皆無。そういうケースとよく似てた。
一応ロスのお得意らしき手腕もあるにはあるんだけど、銃に不慣れなブルース・ウィリスは流石に説得力が無い。『キック・アス』のヒットガールが苛められっ娘ばりに違和、それに散々殺し屋役(『ジャッカル』(1997)、『ラッキーナンバー7』(2006)等)を務めてるからピンと来ない。恐らく僕にはキャストミス。スタローン、デ・ニーロだったらまだね…。
と、不満を並べてるけど、ビジランテの可否を巡る議論シーンは興味深いし、そんなに酷評するぐらいの出来じゃないのは確かだった。『午後のロードショー』でやったら、ちょいと顔見せしちゃうかも(そしてそのまま見ちゃうかも)w。
ところで最後の対戦相手、誰だっけ?って思ったけど、『サウスポー』(2015)でギレンホールのダチをやってたお兄さん(ボー・ナップ)だ。このキャスティングはビックリだった。だって見事にクズ役だもん!
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