「必殺仕事人なんかじゃない。復讐の是非を問う、哀しきサスペンス・アクション!!」デス・ウィッシュ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
必殺仕事人なんかじゃない。復讐の是非を問う、哀しきサスペンス・アクション!!
【賛否両論チェック】
賛:愛する者を奪われた主人公が、自らの手で悪人を裁いていこうとするまでの過程が、切なくも重厚に描かれている。復讐の是非を問う内容も秀逸。
否:かなりグロい描写が多いので、苦手な人には全く向かない。
『表の顔は外科医、裏の顔は処刑人。』なんて聞くと、どうしても必殺仕事人のような痛快なヒーローを想像してしまいがちですが、本作で描かれているのは、それよりももっと哀しくて切ない物語です。
愛する家族を理不尽な暴力で奪われ、捜査も一向に進展しない。憤る精神状態にあって、目の前で不条理な暴力が散見される街で生きている主人公が、遂に自ら犯人を成敗するために立ち上がっていくまでの様子が、非常に重苦しい雰囲気の中で描かれていくのが印象深いです。私怨による復讐の是非を問う内容であることにも、大きな意味があると思います。
グロいシーンも思ったよりかなり多いので、苦手な人には向きませんが、重くも切ない復讐の物語を、是非ご覧になってみて下さい。
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