ベルリン・シンドロームのレビュー・感想・評価
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ベルリン・シンドローム
2018年33本目の劇場鑑賞。
旅行中に出会った男に監禁された女性カメラマンが体験する恐怖を描いたサスペンススリラー。
ベルリンを旅行中のオーストラリア人カメラマン、
クレアは、
アンディと名乗る男と出会い、
彼の部屋で一晩を過ごすが、
気が付くと閉じ込められていた。
部屋から出られず、
叫び声をあげても誰にも届かない。
クレアは彼の目的や素性もわからないまま、
脱出する方法を探るが……。
いわゆる監禁ものなんですが、
監禁される方法や監禁されてからの展開が、
よくある監禁ものと異なります。
ロマンチックに求め合ったのに監禁されるという展開は意外で、
女性を騙して監禁だとか、
気絶させたり誘拐して監禁することではない点がミソです。
テリーサ・パーマーが惜しげもなくその裸体を披露し、
体当たりの熱演はファンならずとも必見です。
すまし顔
恋に落ちた相手は卑劣な監禁男
地味な作品だけど、最初から最後まで緊張感があって、なかなか面白い作品だった
こういう映画を観ると、やっぱり性善説っていうのは、ないかもしれないなと思ってしまう
オーストラリアのブリズベンからドイツのベルリンへ一人旅にやってきたバッグパッカーのクレアが英語教師のアンディと出会い恋に落ちるが、なんと彼は監禁男だった…
この映画を観て、私の頭に浮かんだのは映画「ルーム」だった
「ルーム」は誘拐された女性が監禁された話なので、スタートが違うけれど
力ずくで部屋に女性を閉じ込めるという犯人の卑劣さは一緒
その中で一番恐ろしかったのは、監禁男のアンディが、一見、優男のイケメンで、女性たちが警戒心を弱めてしまうところ
言葉の通じない異国の地で、一人で旅している時に、優しく母語で話しかけてくるイケメンがいたら、きっと多くの人の心がざわつくに違いない
そんな男に付いて行く女が悪いという意見もあるかもしれないけど
それなら、女性たちはどこに行くにも、誰と会うにも警戒しなければいけないのか
異国の地に旅行へ行くというだけで、いつもよりロマンティックな気持ちになっているのに、一人旅となると、なおさら開放感と寂しさから警戒心が緩んでしまう
このアンディには、その「女性たちの脇の甘さ」を知ってて近寄る卑劣さがある
もしかして、アンディは異国の女性たちに近づく目的で英語の勉強をしていたのかな…とか考えるとますます腹が立つ
おそらくアンディはアンディなりに、母親との関係から、こんな性格になってしまったのだろうと思うが
だからと言って、情状酌量の余地はない
残念ながら「そんな優男の中にも卑劣な監禁男はいる」というのが現実なのだ
だから、女性たちはもっと強く生きるべきなのだ
これは、普通の人々の中に潜み、外からはそんな匂いもしない「狂気」について考えてしまう映画だった
もしかしたら、隣にいる人が「恐ろしい殺人鬼かもしれない」ということがあり得る世の中だから
サスペンス好き、映画「ルーム」が好きという人にオススメの作品
ホラーではないが心理的に怖い!
旅先で見知らぬ男性について行き、ストックホルム症候群状態(本作ではベルリンですが、笑) で男の言いなりになる主人公には共感できませんが、この状況はかなり怖い!女性の一人旅が珍しくない時代に、誰にでも起こりそうな事件です。
不安を掻き立てるカメラワークや音、ベルリンの旧東欧ぽいダークさが雰囲気を盛り上げます。緊張感があるストーリーが好きな人には楽しめるかもしれません!
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