劇場公開日 2018年6月1日

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「前衛的レオン。筋書きではなく感覚でスリルを感じる映画」ビューティフル・デイ ひびのさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0前衛的レオン。筋書きではなく感覚でスリルを感じる映画

2018年6月9日
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個人的にはかなりの名作。
ただ賛否両論あるのは納得がいきます。
まずストーリーの説明が不親切。
主人公の過去のトラウマや設定がフラッシュバック的に表現されますが、それは脈絡もなくほんの一瞬現れるだけ。
主人公の行動が理解出来ないシーンも少なくなかった。??が頭で渦巻きます。
ただ不可解な場面の連続こそがこの映画の醍醐味というか。
本作品は「スリラー」と銘打っている通り緊迫感煽ることこそがこの映画のキモと思うのですが、
役者、特にホアキンフェニックスの不気味な演技、無機質な音楽、そして不安を煽る理解し難いシーンが見事に融合して、先の展開が読めないというある種の緊迫感を観客に与えることに成功していると思います。
話の運び方でスリルを表現していくのではなく、映像そのものの表現の仕方で直感的にスリルを感じさせる映画。
そういう意味では個人的にベストなスリラー映画の一つだと思います。

ひびの