15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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イーストウッド映画にハズレなし
落ちこぼれ3人組の青春グフィティのような普通なら退屈な映画になりそうな作品だが、展開の中に事件をフラッシュバックのように挿入し緊張を維持して行く、さすがイーストウッドと言いたい作品、イーストウッド映画にハズレなし。しかし犯人に対する過剰とも思える反撃は、アメリカの憎しみが現れているように感じた。日本の柔術が捕縛に役に立っているのはちょっとうれしい。
イーストウッドが「運命に捕まった」男達を再び描写
テロリストよ、見たまえ。
当事者たちが演技をしていたということに、改めて驚きました。
3人とも、本物の役者かと思ってしまうほどでした。
勲章授与のシーンなんかは、大統領を含め、どこまでが現実で、どこからが再現なのだろうと、すごく良くできているなと感心しました。
事件のシーンが非常に短く、それまでの行程が冗長だと批判される方もいますが、私はあれでいいのだと思います。
まるで違う映画を見に来たのかな、と錯覚してしまうくらい楽しい旅の様子が流れ続けるのですが、そもそも事件さえ起こらなければ、人の生活はあんなにキラキラしたものなんだということを表したかったのではないでしょうか。
いかなる理由があろうとテロは許されるべきものではないと、痛烈に批判する効果があったと思います。
感動しました。
素直に勇気に感動し勇気を与えてくれる
サクラメントの英雄達
2015年にアムステルダム発パリ行きの高速鉄道内で起きたタリス銃乱射事件で、犯人を捕まえた4人の内のアメリカ人3人についての話。
事件の始まりのカットをちょこっと差し込みつつの、3人が出会った小学生の頃の話少々。大人になって2人は軍人、1人は大学生という状況でヨーロッパ旅行に出かけることになった経緯と旅行中の様子から、事件に遭遇し犯人確保と顕彰という実際の出来事を、本人登場で再現していく展開。
ADHDを疑われる子供時代と、軍人になる切っ掛けや軍人としての評価や彼等の性格、旅行の背景や旅行中の心情等をドラマにしていている。
余計な仰仰しいフィクションを織り込んでいないのは良いし面白くはあったけど、映画としてのみどころはやはり事件の部分や事件に向かう背景。
しかしながら犯人の背景は何一つないし、確保した側の視点のみでストーリーが展開してくるし、アクションをみせる作品でもないから、その通りなのだけど唐突さと単調さが否めない。
上手いことドラマにしているとは思うけれど、再現番組等でナレーションを入れながら30~40分でみせて貰えば充分という感じがした。
2018.2.19 試写会 実話。 クリント・イーストウッド監督が...
ごく「普通」の人々に捧げた物語。
自分があの場にいたら
イーストウッド監督の新挑戦に喝采
ベタだけど一言で感動。胸が熱くなる感動でした。
トムクルーズ、マットディモン、キアヌリーブスなんかがキャスティングされていれば、不死身な活躍にエンターテインしながら見ることでしょう。
本作は、本人が本人を演じていること。それに実際の事件は2時間もかかっていないこと。
しかしながら、事件をエンターテイメント的に膨らますことなく、映画化するにあたり、事件そのものではなく、事件を解決した三人の若者がなぜ犯人確保と負傷者の救助の行動を起こすことができたのかという背景を丁寧に描いています。
そしてその背景から学ぶこと、感じることがある映画。
イーストウッド監督が映画を通して送るメッセージ、子供を教育中の方には見てもらいたいし、大人の育成やガイド役の方にも。
そしてこの長さに収めたこともリアリティに誠実であるがゆえと感じました。
事実は小説より奇なり。究極のリアリティを体験させてもらい、監督ありがとう!
運命
クリントイーストウッド監督の最新作ということで、試写にて一足先に見てきました!海外ではまさかの酷評も多く、テロに実際に立ち向かった本人が出演しているなどのとにかく話題が絶えない作品です。
ストーリーについてはまだ公開前のため伏せるが、若者がテロの容疑者に立ち向かい、命を救おうとしていることをここまで淡々と見せ、ここまで感動させるのか!という印象。しかもそのテロシーンでのBGMはほとんどなし。
そこからのさまざまなシーンは本当に涙腺にきます…
逆に、そのテロシーンまでのシーンは3人の友情や幼少期、青春時代を映しているのだが、あえて運命を大袈裟に描くことで生まれる壮大さがなんとも心地よい。15時17分、パリ行きの電車に乗るという一つの行動に執着する作り方は不自然ではありながらも。軍隊で習ったさまざまな技術全てがテロで活用するということも。日常で起こる全てのものが未来につながっているというメッセージになっている気がする。
多分そこが酷評の原因の一つにもなっている気がする。わざとらしいと捉えられるのは監督としては不本意かもしれないが、たしかにそのような捉え方もできる。
また、キャストの演技についてだが、演技未経験者であるため英語がさっぱりでもひっかかる部分はあった。まあ日本人にはそこまで影響するものではないだろう。
実話であるというアドバンテージを最大限に活用し、一つの目的に向かって走り抜ける一本の映画。ノンフィクションとフィクションが入り混じった異質でありながらも感動をもたらす作品ですので是非!
うーーーん……
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