「本人達が演じてるところがリアリティがあっていい」15時17分、パリ行き Oliverさんの映画レビュー(感想・評価)
本人達が演じてるところがリアリティがあっていい
DVDを手にした時に、実際にあった事件で本人達が演じてるというのがめちゃくちゃ面白い試みだと思ったので鑑賞。
やはり実話を元にした映画は面白い。
また幼馴染の3人が大人になっても海外旅行してるほど仲良いという男の友情も感じられてそこもいい。
そして演技のいろはも知らん一般人の自分だからかなのか、案外言われなければ普通に俳優が演じてると思うだろう。
特に黒人の若者は演技がナチュラルで普通に違和感がない。
“主人公はアメリカの若者だ。進んで行動を起こすことの少ないミレニアル世代のね。でも彼らは動いた。”
クリントイーストウッド監督の目のつけどころ。
役者の候補もあがってたけど彼らの表情を見るたびに“いい顔だ“という理由で本人達を起用するところも。
上手くいく確信もなく不安もあったが、何年間もたくさん映画を撮ってきて“今回は大胆にいこうと決めた“という
87歳にして恐れずに賭けに出るところがまたまたかっこいい。
肝心のテロシーンまでなかなかひっぱるが当時の乗客達が実際に演技して再体験しているところも見所であった。
これがフィクションならちょっと全体的に映画としてはやばかったかもしれんが、実話で同時の映像も流れるので個人的には面白かった。
ほぼほぼスペンサーの力で制止できたようなものだったが、他の人たちのチームワークもああいう状況で実際に動けたのはすごい。
イギリスのビジネスマンも他の人達は避難してるところをわざわざ助っ人しに来るなんて。
平和ボケしてる日本では相当戦闘力の高い乗客が乗ってない限り、死者を一人も出さずに制止するなどまず無理だろう。。