「勇気と行動」15時17分、パリ行き テツさんの映画レビュー(感想・評価)
勇気と行動
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この作品はあくまでも列車内で起きた事件に対して、勇気と行動を見せた3人のただの若者の物語であり、そこにテロリズムへの警鐘とか、衝撃的なドラマ性とかはほぼなし。
映画としても彼らのバックグラウンドストーリーがほとんどを占めており、幼少期はヤンチャしたり、大人になっても変わらず友人とスカイプで話をしたり、そして旅行に行き、観光して写真を撮って、はしゃぎ過ぎて二日酔い…などあくまでも普通の人々の普通の過ごし方をしていた3人が画面にいるので、ラストに向けた電車内のシーンは緊迫感が高まる。
「ほんの少しの勇気と行動が誰かを救うかもしれない」という勇敢な若者たちのストーリーをきちんと描いた映画。
ここで評価が分かれるのは、実話ゆえに展開としては淡々としていることと実際に本人たちが演じている再現ドラマのようだということ。
実際の事件を本人たちが演じるということは映画制作的には新しい試みとも言えるし、実話なのでドラマティックな展開はない。
この辺が評価が分かれると思う。実際に事件に遭遇した人間がそれをやるというのは感動的なのかもしれないが、個人的にはそこまで意義は感じなかったかな。
ただ、イーストウッド監督がこの勇敢な若者たちの物語を映画としてあらゆる世代に伝えたいという想いは大なり小なり感じられたのかなと
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