「本物の是非。」15時17分、パリ行き mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
本物の是非。
アムステルダム発パリ行きの列車内で起こったテロ事件。テロそのものを未然に防いだ3人の若者の話。それを実際にその若者をキャスティングして映画化。パワフルな映画を撮り続けているクリント・イーストウッドならではである。
3人の小学生時代から語り起こすのは、やはりアプローチの仕方としては間違っていたのではないかと思う。
この3人を含む4人の人がフランス政府に表彰されているのだが、この4人の著書が原作となっている。
クリント・イーストウッドはこの行動すべきときに行動した人々を称える意味で映画にしたのだろう。そこに映画的おもしろさを盛り込む必要を感じなかったのかもしれない。
で、そこが、やはり僕には不満の残る点である。
列車内のシーンは緊迫感溢れるもので、その顛末にはグッときた。ここだけふくらませても十分映画になったと思う。
クリント・イーストウッドのあえての選択に異議ありではあるが、さすがとも思う。
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