「非日常は突然に」15時17分、パリ行き 焼売さんの映画レビュー(感想・評価)
非日常は突然に
テロそのもののシーンはかなり短い。上映時間の大半を占めるのは当事者たちの生い立ちやヨーロッパ旅行の様子。「アメリカンスナイパー」のようなヒリついた雰囲気を期待している人にはオススメできないと思う。
ただ当事者たちのバックグラウンドに時間を使っていることで日常が非日常(テロ)に変わる瞬間にハッとさせられた。
「相棒」や「インフェルノ」のようにテロをサスペンスの材料として使うのではなく、とことんリアルにこだわっていることがわかった。だからこそ「これは、誰の日常にも起きる現実。」というキャッチコピーがハマっていると感じた。
「(テロについて)知ってもらいたい」という気持ちが最大限伝わる素晴らしい映画だと思う。
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