「母親が子を信じる事の意味」15時17分、パリ行き kozueさんの映画レビュー(感想・評価)
母親が子を信じる事の意味
役者さんが実は当事者だったと知った時の驚き、もうそれだけで観たくなった。
そして初めての演技とは思えない程の上手さ、これはクリントイーストウッド監督の懐深い見守りの中でこそ。
導かれる事に身を委ねれて発揮されたんじゃないかと思う。
そして母親が息子を心の底から信じて個を尊重する関係性が、大人に成長した後の自分への信頼感に繋がったのか。
何気に描かれていたそこに一番心が揺れた。
主人公達の人間性をとても近距離で感じられるような映像が長い時間あった。対してテロ犯のほぼ何者か分からないような謎に包まれたままの存在との対比が、人間性の善と悪との違いを体感で感じさせられる。
心が震えて久々にパンフレットを買いました。
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