「九十九の行動の謎解き」億男 nataさんの映画レビュー(感想・評価)
九十九の行動の謎解き
クリックして本文を読む
色々な登場人物がお金について、色々と教えてくれるけど、やっぱり九十九の行動が一番心に響く。
最後、お金を渡して、ささっと何処かに行ってしまった行動はどういう風に考えれば良いんだろうか。
中東で皿の弁償代を支払ったらよくしてくれた。お金って人を結びつける手段なんだ。一方で会社を大きくして、会社を売却して大金は得たけど、仲間は金に目がくれんでハングリー精神を無くしてしまった。自分から離れて行ってしまった。何だろうなぁ。金に踊らされるな。俺と同じ失敗をするなかな。
コメントする
沼野 巻郎さんのコメント
2021年9月7日
一と九十九はは電車で別れ百になることを選ばなかった。完璧になることを手放すのだ。おとぎ話で金銀だったりお宝と表現する者をお金と生々しく表現したりはしない。生々しい現実は現実に引き戻すからだ。彼らの話はおとぎ話とは言えない。今までの人生、三億円を巡るたび、電車で出会い直し生々しい現実に立ち戻っていく。そこからでしか宝に至ることができないことを知っていたかのように。
小説の解説から引用