「主人公が借金をちゃんと返せるかどうかがひたすら心配だった。」億男 うさぴさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公が借金をちゃんと返せるかどうかがひたすら心配だった。
いやもう↑これですね。
私はずっと、主人公の借金の心配してました。
小市民としては、「3億あてたならまず3千万返せよ~!友達に会いに行く前に!すぐに!!」という思いでいっぱいでした。
で、大きな借金があるのに「お金の勝ちとはなんぞや?お金で買えないものもあるんでない?」みたいな話になりだして、確かにそりゃあるけどさ、3千万円の借金があってそれが返済できるならまず返済に使うでしょ!という事ですよね。
だから「えっ…もしかして主人公、意識高い系になっちゃってこの3億円もやしちゃったりしないよね??お金なんて紙くずと一緒!愛はお金では買えない!!とか言い出さないよね??とりあえず借金返すよね??」ととても心配になりました。
あとさあとさ、主人公が奥さんに「何でも買ってあげる!!」と言って、奥さんが「あなたは変わってしまった…」とか言ってたけど、はっきり言って、主人公変わってないです。
だって奥さんと別れたのも借金が原因ですよね?借金が大きすぎて、バレエなんか習わせられない!って思っちゃったんですよね、主人公は。その気持ち分かります。3千万なんて大きすぎます。
むしろ、3億円あって若い女も家も買い放題なのに真っ先に「これで家族と暮らせる!奥さんと娘に何でも買ってあげられる!」って思うの、相当まともだと思います。
それまでず~っとお金で苦労してきたから、「お前たちに何でも買ってあげられるよ!もう我慢させないから!」ってなっちゃうの、普通だし健気ですよね。
とにかく冒頭から言いたいのは、とりあえずそれで借金返して!という事です。
あと、家族の為にお金を使いたいというのもすごくまともです。
主人公は友達の所に行くべきじゃなかったんだと思います。最初から。
普通に借金返して、残りは貯金して、奥さんと娘を迎えに行けば良かったと思います。