「お金とは」億男 らしんさんの映画レビュー(感想・評価)
お金とは
公開初日に観に行ってきました。
テーマはお金の捉え方。
作中であった表現ですが、
「お金は変わらない。変わるのはそれを取り巻く人間だ。」
普段多くの人は
働く、稼ぐ、使う
これらのサイクルを繰り返しています。
その中で何気なしに使っているお金については、使い道は考えることが多いですが、お金というものの価値・扱い方については意外と考える機会が少ないのかもしれません。
変わらないお金というものを中心に、
お金の本質を追求したい者、気づけばお金のフィルターを通して家族を求める者、お金に翻弄されお金の中に自己表現を見出す者など、個性の強いキャラクターを添え価値観が浮き彫りになるよう表現されていました。
「欲しいものは取り戻せなかった。
3億円もあんのにな。」
主人公・一男の終盤での一言です。
お金があれば、間違いなく生活の幅は広がります。食事、住居、車、衣服、趣味趣向…
際限はないことでしょう。
しかし、幸せの尺度は人によって異なります。お金があるから全て解決、はたまたお金が少ないから手元に何もない、とは一概には言い切れません。
愛情、友情、信用信頼などの普段意識すれば手に届くものを、手放さなくて済むような価値観こそがそのままお金の扱い方に繋がるのではないかと考えさせられました。
こんなことを書きつつも、やはりお金は欲しいと漠然と思う私でした。。。
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