「天才の抱える闇」響 HIBIKI プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
天才の抱える闇
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高校の文芸部に女性部員が2人、一人が響の平手でもう一人がアヤカ。
平手は出版社に送った小説が北川の目にとまり、新人賞デビュー。
アヤカは父が有名作家で、その娘としてデビューする。
平手は天才だが性格が異常ですぐ切れて暴力をふるいまくる。
同じ部の先輩の指を折ったり、同時新人賞の男を椅子で殴ったり、
感じ悪い小説家の顔を蹴ったり、失礼な週刊誌記者をシバいたり。
それが問題となるが北川が精一杯力になってくれて、
芥川賞と直木賞の同時受賞という奇跡を成し遂げる。
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あらすじを書くと上記のようにシンプルなんだけど、
響の激しくて異常な性格と、天才的な能力と、
仲間思いで寂しがり屋な性格の描写がメインやったかな。
まあシュールな話ではあるんやが、結構おもしろかった。
天才には天才の抱える闇や悩みというのがあるもの。
同じく天才のおれにはそれが良く分かり、何度も涙したわ。
でも15歳やからこそ、その天才さがそのまま出せるだけで、
ほとんどの天才は社会に出て丸くなり、個性が減ってしまう。
印象深いセリフ。
「才能のない奴の妬みを買うのも天才の仕事だろう」
うん、おっしゃる通り(場)
しかし平手友梨奈がハマり役やったなあ。
原作を知らんから原作の響がどんなんか知らんけど、
何一つ違和感が無かったし、本当に天才作家に見えた。
あと北川景子は知的で柔和なイメージだからこそ、
感情表現が心に響く。一番感情移入できるのはこの人やったな。