「エンドロールまで見逃せない作品」響 HIBIKI gawaoさんの映画レビュー(感想・評価)
エンドロールまで見逃せない作品
映画館で何度か鑑賞しました。
響の周りの人達の人間ドラマが主軸になっている映画だと思います。
自分も才能はあるのに、身近に圧倒的な無自覚な才能を持っている人がいることのもどかしさ。自分に対する虚しさと怒り。
圧倒的な才能を潰したくない、世に出したいと奮闘する編集。当の本人が自分の思い通りにしてくれないもどかしさ。自分のことを信頼していくれている事への嬉しさ。
響は暴力的で現実ではありえないようなキャラクターです。ただ、自分の好きな作家や動物を前にすると普通の高校生の一面がみえます。とてもかわいらしい。
平手さんは漫画の響のイメージそのままでした。響として生きていた、と彼女は言っていますが正にその通りに感じました。
恋愛要素なし、過去にも未来にも行かない、大爆笑するところもない。動物は喋らない、人は死ななない、巨大生物は襲ってこない、災害は起きない、、、
104分の中でここが盛り上がる、という場面がないので、最後はこれで終わり?と感じることも。
これで終わり??と思っても、エンドロールを最後まで観て欲しいです。主題歌も含めて響という映画。主題歌のある部分で毎度涙してしまいます。
アイドル映画だと言ってしまえばそうなのかもしれませんが、それで観ないのは勿体無い作品だと思います。
もうすぐ劇場で観れなくなってしまうと思いますので、少しでも興味をもってお時間ありましたら観て欲しいなと思います。
観たあとに、自分はどうやって生きているかな、少し考えさせられるような映画でした。
自分にとっては出会えてよかった、とても面白い大好きな映画となりました。出演者の方々の演技もとても好きです。
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