「響の両親は何してるの…?」響 HIBIKI えびせんさんの映画レビュー(感想・評価)
響の両親は何してるの…?
(原作は試し読みの第一話と他の話を少ししか知りません)
語彙力の低いレビューをお許しください。
響が平手友梨奈で実写ということを知ってすぐに見よう!という気になりました。
結論、はまり役だと思いました。
響がどんな話を書いたのか知りたいです。『過去現在未来の概念が崩れる』という感覚を味わってみたい。
天才少女と天才作家の元に生まれた凡才が友人となるところで心が結構キツかったです。どうせ喧嘩別れするよ、と思っていましたが、素直にまた友達に戻り、応援し合うとは…平手友梨奈VSアヤカ・ウィルソンは20代前半の女性には何か心に来るものがありそう。
冒頭から中盤では歩きながらでも読書、海でも読書の「変わった子」もっと言えば「ヤバいやつ」でした。リカと関わる中で少しずつヒトになっていくのか、動物園を喜んだりスカイツリーに期待したり笑顔が多くなります。彼女なりに成長したのかなと思いました。
響の作品を読む人たちに光が差す演出は面白いと思いました。何か人間の内面が変わるような印象です。
「(元)素晴らしい作家」のセクハラを思い切り蹴ったり、生意気な作家を椅子で殴ったり電車まで付け回したり、響の異常行動がホラー的で面白いです。そこを無表情で演じきるてち可愛いです。コスプレも可愛いです。
新聞記者の家に押しかける場面はもっと緊迫した雰囲気が原作にあったような気がしました。あれ?と思っていると、終わりら辺で響の制裁が下されました。スッキリしました。あの照明はかっこいい!響と記者だけを青く照らしたかと思うと響を赤で照らして、てちがどえらいかっこよく見えました。
小栗旬が枯れっ枯れの作家として登場します。この映画ではただのすり減ったおじさんです。(こんな役も?!と思いました。小栗旬だと人目でわかるのですが、雰囲気が全く違う!)この作家を一喝する響は頼もしいヤツだったし、損害賠償の心配は大丈夫、と断言するシーンには惚れるかと思いました。
「本読みマン」から「友達は絶対守るマン」に変わっていく響。天才作家と編集者(と友人たち)にフォーカスした内容だからなのか、響がどんな異常行動をしようと一切出てこない響の両親。なにやってんの。担当が親代わりになってる。母親は一度だけ声の出演でした。また、響の異常性を印象付けるための不良君、不良になりきれてなかったです。あの俳優さんは絶対根が優しい子なんだろうな、ということが頭から離れませんでした。加えて響の幼なじみ?は空気になっていましたし…(変わった子に献身する立ち位置のキャラクター、いるよね…)
この映画は10~20代の人(と世間に言いたいことがある人)にはある程度共感されるのではないでしょうか。
内容には、ツッコミどころが多かったです。
「世間」や「世論」に違和感を感じる人や蹴りを入れたい人にはおすすめします。