「信念を貫くとはこういうこと。痛快すぎるヒロインの勇姿。」響 HIBIKI 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
信念を貫くとはこういうこと。痛快すぎるヒロインの勇姿。
【賛否両論チェック】
賛:世間擦れしていないヒロインが、相手が誰であれ決して迎合することなく、己の信念を貫いていく姿が、観ていて非常に痛快。
否:主人公のキャラクターは、人によっては好みが分かれるところ。ストーリーもかなり強引で、突拍子もない印象を受けてしまう。
社会を生きていく中で、常に妥協と忖度がつきまとう大人の世界。それ自体が悪い訳ではありませんが、半ばそうすることが当たり前になっていたところへ現れた、既成概念を正面からぶち壊していく天才・響。
確固たる意見と信念を持ち、疑問は相手が誰であれ口にする。そして許せないと思ったことは、時には暴力に訴えてでも正そうとする。勿論賛否はあるはずのそんな響の言動に、観ていて不思議と爽快感を覚えてしまうのも、また事実です。
「文句があるなら私にどうぞ。」
は、スゴく印象に残るセリフでした。
ストーリーはかなり強引に進むので、やや味気ない感もしてしまいますが、響の歯に衣着せぬ言葉の数々や、普通ならば絶対出来ないような痛快な行動の数々にスカッと出来る、そんな作品です。
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