「映画を見ずに原作漫画を買った方がマシ」響 HIBIKI 烏瓜賢佑さんの映画レビュー(感想・評価)
映画を見ずに原作漫画を買った方がマシ
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漫画原作を読んで実写化も気になったので見てみたが見始めて本当に心の底から後悔した。
結果から言えばタイトル通り原作漫画を買った方がマシだ。
映画は4巻までの内容なので公開日と同日に発売された「響~小説家になる方法~ 公式映画原作本: お伽の庭 」の上下巻を買えば良い。
キャラクターの配役はまぁ及第点と言ったところで演技に関しても動物園のシーンを除けば悪くはなかった。(動物園のシーンはホームビデオか?と言う程度の出来栄え)
しかしいくらここまでが良く(?)ても内容の方が本当につまらなかった。
確かに104分と言う短い枠に単行本4冊分を纏めるのは時間が足りないとは思うが、準レギュラーである文芸部員のかよを抹消し、たかやのキャラの角を徹底的に削ぎ落とし、りょうたの異常加減を極力減らし、祖父江リカの1番の見せ場とも言える自分の姓のカミングアウトのシーンが一切なく気付けばみんな知っている。その上主人公響が小説をりょうたに黙って書いているにもかかわらずラストでは文芸部員(抹消されたかよは除く)と共に授賞式の中継を楽しそうに見守るなどと言う冒涜的とすら言える設定には憤りすら感じた。
そもそも原作ではノミネートの段階では作者名は「響」だけのはずであるのに今作ではフルネームを使いその結果家にまでマスコミが来ているのにも関わらず授賞式では突然フードで顔を隠す。
そして例のマイク投げつけシーンでは自らフードを取ると言うストーリーとして整合性が取れていないなどといったここでは言い尽くせないほどの不満が沢山あった。
ただ、この感想は原作ファンの感想なので純粋に女優、俳優などが見たいのであれば見ることには反対はしない。
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