未来のミライのレビュー・感想・評価
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リア充が楽しむ映画
この映画、主人公が過去に何回か行き、素敵なご先祖様に会い、自分のルーツを知り、成長するって話だと思うんだけど、世の中、こんな素敵な過去を持ってる人間だけではない、と思った。両親から愛されなかった、とか。自分は避妊に失敗したから生まれただけ、とか。自分の親や祖父母に、犯罪者が混じっている、とか。振り返りたくない過去を持ってる人間も、この世には少数でも、いるはずだ。そういう人間からすると、くんちゃんは、素敵な過去、ルーツがあって、すごいね。うらやましいね。という感じである。この映画を面白いと感じるのは、自分の過去を振り返っても、明るい気持ちになれる、幸せな人間、リア充だけだと思った。また、この映画には、過去から未来に、自分のルーツをつなげて行こう、みたいな描写があったと思うが、LGBTの人がこの映画を観たら、どう思うだろうな、と思った。別に自分のルーツ、血縁をつなげる、子供を残す事だけがこの世にある幸せではあるまい。他の生き方だってあって良いはずだ。もし、くんんちゃんが、自分の血縁を残す、子供を作る、以外の人生を選んだら、例えば仕事が楽しいので、子供を作り育てる時間がもったいない、とか。そうなったら、この映画に登場する両親は、くんちゃんに、自身のルーツはつなげなければいけない。子供は作らなきゃいけない。と言って、無理矢理、そういう人生を強要するのだろうか。世の中、もっと多様な生き方とかがあっても良いのではないか。何だか、ものすごい古い倫理観、家族観、で作られた映画だなって思った。
予告はおもしろそうだったが
予告がおもしろそうだったので
こども2人連れて観に行った。(小学生 女)
こどもの感想は
「つまらない」
「雛人形片付けるところが面白かった」
「この監督の絶対行かない」
私個人の感想は
「金と時間を返せ。もう映画つくんな」
4歳児のくんちゃんのもとに帰ってきたお父さんとお母さん、そして生ま...
4歳児のくんちゃんのもとに帰ってきたお父さんとお母さん、そして生まれたばかりの妹ミライちゃん。お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんもみんながミライちゃんに夢中になってしまったことが気に入らないくんちゃんはオモチャを散らかしたり、ミライちゃんを泣かせたりするがただ怒られるばかり。そんなつまらない毎日の中、くんちゃんのもとにセーラー服を着た女の子が現れる。
どこまでもピュアでキュートな『おしいれのぼうけん』みたいな箱庭アドベンチャー。妹が出来たことで世界が根底から変わるという話がイマイチピンとこないのはオトナ目線で綴っているからで大の大人達が4歳児に講釈を垂れる、終始くんちゃんを見下ろしている感じが気に入らなかったです。声優陣にベテランの役者を配しているのも説教臭さに拍車をかけていて非常に気持ち悪い。とにかくセリフに重きが置かれて過ぎていて画に魅力がないのは本当に残念。4歳児のルサンチマンはこんなもんじゃない、正直甘い。決してつまらない映画ではないですが子供の心理に対する無理解が鼻につく作品でした。くんちゃんが迷い込む東京駅のホームに現れたブラック新幹線だけはカッコよかったです。
拭えない何か
声優さんが誰だとかそういう前情報は知らないまま観ました。
イヤ声優さんをディスるつもりは毛頭ないです、ただ最初から最後まで、くんちゃんの声がそれなりの女性の声にしか聞こえずずーっとひたすら違和感しかなく‥相応の男子に声を当てて欲しかったです。自転車の子達が出てきてなおさらその浮きっぷりが際立っていたように思います。
それと相応の男子のイヤイヤ要素をギューと凝縮したような、あれらの行動を許せる許せないはおいといて、くんちゃんのキャラにはイイところをひとっつも見いだせませんでした。現実で子育てに追われてるかたが観てたとえ共感はあっても気分転換になったとか救われたとかな感想を持つとは思えないんですがどうでしょうか‥
けど!あの「3人でかたづける」シーンがユカイだったとかひいじいじかっこよかったとか、
あと最後のほうの駅のシーンや過去をたどるシーン、あの辺は映画館に観に来て良かった!!と思えたところでした。
なんだかんだ書きましたけど同じ観るなら映画館で観ておいてとお伝えしたいです。
これ関係ないけど私のとなりのとなりに、母親と3~5歳くらいと思われる兄妹の3人が座っていてどんなもんかとチラチラチラ見。兄は後半シーンが変わるごとに「もう終わる?もう終わる?」と逐一母親に確認していてちょっとお願い静かにしていてくれと‥。
これでよく公開できましたね
まず、主人公くんちゃん(4歳男児)の声があきらかに大人の女性の声で違和感しかない。この違和感が終始付きまとう。
上白石萌歌さんが下手というわけではない、そもそも無理がある。こんな無茶させられたうえに評判は最悪、、かわいそうになる。
ストーリーについても、宣伝されているような大冒険はないし、盛り上がりも必然性もない。
子どもがいない大人にはひとつも楽しめる要素がない。
4歳の子どもが構ってもらえないストレスで癇癪を起こしていると、なんの伏線も必然性もなく唐突に犬が擬人化したり、未来から妹がきたりする。頭に残ったのはこの程度である。
子どもが二人以上いるお母さんであれば、下の子ができたときの上の子どもに起こる変化に共感したりもできたのだろう。
著しく見る人を選ぶ映画である。
アニメーションの技術だけはやはり素晴らしい。
そして、やたらと広告利用されているが、スポンサードした企業もこんな低評価映画になるとは思わなかっただろう。お悔やみ申し上げたい。
この広告利用による露出と、大スペクタクル作品のような宣伝方針のおかげで、見る側は高い前印象をもって見に行くのだ、肩透かしをくらった落差はさらに大きくなる。
本当に誰も幸せにならない映画であった。
リテラシーの低下
観客が「なんでもない日常」の中にあるファンタジーを見つけられていない作品だと思いました。聞こえるのが、ストーリーがよくわからない、くんちゃんに声が大人にしか聞こえない、期待はずれ…などと言った見当外れのレビューや評価がなされているが、どれも自分の期待に沿った形で映画が進行しないから「気持ち悪い」「理解できない」や声優さんに文句つけるのだが、どれも理に適った適切な評価ではない気がする。
コレは普遍的な人間の成長過程で起きるファンタジーなんだと思います。家の中で未来からくる妹や、人間の形をした犬などが、幼い少年が抱える成長過程でのメタファーとして描かれる(ファンタジー)事、そして何より自転車や後片付け、お母さんを大事にすることができる素晴らしいこと。
この映画のレビューで叩いている人たちに問いたい。あなた達にとってのファンタジーとは?魔物が出てきて、美女が活躍して、カッコいい武器や、悪いんだけどステキな悪役が出てくる、そして昨今流行りの露悪的な要素があれば、満足がいく映画でしょうか?ありふれてません?そんな映画。
僕自身は非常に興味深く、そして大事なテーマでファンタジーを描いていると思いました。ぜひ、そう言った前情報なしで観ていただきたい。
強いて言うなら(家が金持ち過ぎて、少し一般人から離れている気がします。高畑勲「おもひでぽろぽろ」も同じような主題でしたが、やはり市井の人々だったので感情移入しやすかった。)なので、叩かれているのかも?
お兄ちゃんの成長
妹のミライちゃんが生まれた直後のくんちゃんの嫉妬が軸として物語が動いていきます。
嫉妬に対して抑制が効かないのでかなりわがままだと感じますが、現実的にもあり得ることが上手く描かれていると思いました。
過去の両親や先祖から学び、精神的に変化するくんちゃんの姿も面白かったです。
しかし、途中から世界観が変わり、いまなんの映画見てるんだっけという思いがありました。
世界観が変わりすぎていたところが減点ポイントでした。
また、ミライちゃんのアザなど伏線かと思いきやミライちゃんの識別くらいで、肩透かし感がありました。
個人的に、福山雅治さんが演じるひいじいちゃんがどハマりでとても良かったです。
ひいじいちゃんの雄々しさと福山さんの声がマッチしてました。カッコよさや人間味に泣けました。
ひいじいちゃんの場面に入る爆音のところからもう一度見直したいです。
金返せと思った映画は久しぶり
皆さんの酷評納得です。
酷かった…。
予告やCMを見ていた程度で、予備知識無しで見ました。
勝手な予想で、未来のミライちゃんが何か重大な事を回避するためにくんちゃんの所に来るのかな?とか、逆にくんちゃんが未来のミライちゃんを助けるのかな?とか、手のアザがキーワードなのかな?とか…思ったりしましたが、まーったく、なんにも関係無かったw
いや、それはわたしの予想が外れたってだけなんだけど、だったらあの予告映像は何なの?見事に騙された。
まずあり得ないのはお母さん。二人目だよね?新生児以前に経験してるんだよね?だったら動かない赤ちゃんより、優先すべきはくんちゃんでしょうに…母親学級で習うよね?おっぱい以外はお父さんに任せなよ。
あと、りっぱな家でおもちゃもいっぱいあるのに、なんでベビーベッドが無いんだよ…買うかレンタルしないの?くんちゃん新幹線殴打事件(未遂)の後、なぜ対策を講じないの?お雛様より優先だろうに…とか、その他全てにおいてイライラが募る。
お父さんはもなんだかなーって感じだけど。仕事に集中しくんちゃんが飽きていくところ、トトロのオマージュ?それ必要だった?
声優さんの声は気にならなかった。タレントさん使った映画ってあんなもんだし。
ただ視聴中くんちゃんは2歳位だと思ってた(笑)。2歳のわりには頭いいな~でもまだ赤ちゃんな所もあるからな~、2歳ならこんなもんだろう、って。
でも4歳設定なんですってね。びっくりです。4歳であれはない。知ってたら もしかしたら違ったかも知れない。
細田監督はもっと4歳児を観察した方がいい。トトロのメイちゃんや蛍の墓の節子の方が4歳らしいよ。
全体として、子育てあるあるを詰め込んだよ!子育てって大変だよね!皆でちょっとづつ成長して行こうね!っていうのが、鼻につく。言いたいことはわかるけど、映画で見たいのはそこじゃないんだよなー。
少し不思議な体験を通して成長してくのは把握できたので、何がどうなるの、と期待して見ていれば、それぞれのエピソードがぶつ切りで関連性がなく。
唯一、ひいじいじの戦争で足を怪我して~プロポーズのエピソードだけが感動的だったくらい。過去のお母さんと部屋を荒らすシーンは狂気的だし、駅のシーンで自分の立場は未来ちゃんのお兄ちゃんでしか認められないとか、可哀想過ぎた。
そもそも、ミライちゃんがくんちゃんの前に現れる意味って何だったのさ???
最後の「今の私たちを~」を言わせるため?細田監督、才能枯れたとしか思えません。
小3の娘と見ましたが、見終わって「駅のところが怖かった」とだけ、言いました。家に帰ってからTVでCMが流れても反応無し。
君の名は。とかファインディングドリーとか見終わった後は「また見たい」とかCM見て「面白かったよね」とか言う娘が、です。
よっぽどつまらなかったんだろうなーと。
うん、お母さんもつまらなかったよ。
家族を養う大変さと、その連鎖を感じた
家族を養うことに興味のない人には何にも面白くないと思う。完璧でない家族の形を不思議な形で作品に落とし込んでおり最後にはなるほどなと思わされた。しみじみした気持ちになりながら、自分の家族のありかたについても考えさせられた。
評価点
伏線が分かりやすく張られ、分かりやすく回収されていくので楽しみやすい。完璧でない、できない家族の姿に共感できる。
不満点
ちょっと話の展開が強引。あと、同じ展開が続くので若干ひまくさい部分も多い。
ちなみに酷評されてる声、ぼくは全然違和感に感じなかったんですが。
疑惑が確信に変わった一作
前々から「細田守って大した事無いんじゃないかなー?」とは思ってたけど、、この作品を見て疑惑が確信に変わりました、、笑
細田守で良いと思ったのは「ぼくらのウォーゲーム」と「時をかける少女」くらい。
「サマーウォーズ」だって「ぼくらのウォーゲーム」のリメイクだったし、「オオカミ」は見てないし笑
絵はキレイだけど、お話をつくるのが苦手なのはよーく分かりました、、
「未来のミライ」にも触れておくと、皆さんがレビューしてる通りで、とにかく主人公のくんちゃんにイライラする笑
4歳の子どもが自分のこと「くんちゃん」って呼ぶか?
わーわーうるさくて、可愛げのカケラもない、、
そしてワンパターンな中庭の下り。
細田守の実体験なんだろうけど、、「こういうことあるよね?」「子どもの成長って良いよね?」「大人も一緒に成長するのって良いよね?」っていう価値観の強要がすぎるなぁ笑
こっちはお金と時間を払って見てるんです。
見終わった後に見たことを後悔させるような作品を作るのはやめてくださいm(_ _)m
期待していただけあって…
おおかみこどもの雨と雪、が本当に大好きで、細田守監督新作となれば 自分の中でもかなりハードルを上げて 鑑賞してしまったのですが、それを考慮しても…イマイチでした。
レビューでも多く指摘されていますが、主人公くんちゃんの声が残念でした。女性が演じる男の子役に大して抵抗はありませんが、今回は最初から最後まで ストーリーうんぬんではなく そこに引っかかってしまいました。苦手な声と喋り方でした。制作中、主人公の声を女性にしようか同年齢の男の子にしようか迷っている、と監督がインタビューに答えていたのですが、何故 男の子にしなかったのか… 残念です。
また、話がどこに向かっていくのかよく分からず、正直 「今 なんの時間?」と思ってしまうシーンが多かったのが、退屈に感じてしまいました。登場人物に感情移入できなかったからでしょうか。なかなか世界に入り込めず、間延びしているなぁ…と思う瞬間が何度もありました。
あと、個人的に、絵の CG感?を過去作に比べて、感じたような気がします。手描きの美しさが減ったような気がするのは私だけでしょうか?
期待していただけあって、かなり落ち込みました。
心温まる佳品!
ネットでは酷評が目立ちますが、私は良いと思いました。
主役の声がどうとかって意見もありますが、違和感があるのは最初の一声二声くらいだと思いますね。ちょうどイヤイヤ期の子どもの様子や仕草が丹念に描かれていたと感じました。
一番楽しかったのは、くんちゃんと女子高生ミライとペットの犬(おじさん形態)が雛飾りを片付けるために奮闘するところですね。てっきりこの三人で旅をしていくのかなと思っていたので、あっさり終わって少し残念でした。
そのあとは、それぞれ小さい頃のお母さんやひいじいじと触れ合って少しずつ主人公が成長していくという構成ですね。それぞれのエピソードは心温まる感じですし、映像的にもダイナミックな見せ場があったりして楽しめました。
ただ、このくんちゃんの小冒険同士の繋がりがいまいち弱いとは思いました。
「この伏線がこうつながるのか!」といった長編映画ならではの物語全体のダイナミックさは感じにくい作品かもしれません。
クライマックスも「まぁそうなるよね」という感じで、全体的に予定調和だという印象は否めません。
しかし、現実と過去(ファンタジー世界)を同時に見せていくことで、くんちゃんだけではなくて家族全体が成長している様を見せようという意図は伝わってきました。
自分の小さい頃はどうだったかなぁとか、あるいは家庭を持ったなら自分はどうかなぁといろいろ思いを巡らせながら温かい気持ちで見られる作品だと思いました。
子供にはトラウマ
子ども(7才)と行って来ました。
途中にいきなり出てくるプロペラエンジンの爆音から半泣き。
駅での迷子シーンからブランケット頭からかぶって耳をふさいでました。
内容もタイムループネタで子どもには理解出来ず、ホラー映画だったみたいでもう2度と映画を見に行かない!って事に。
その夜から一週間位、夜泣きが続いてます。
映画館では見る価値ない
番線等何も予備知識を入れず、誘われたので見に行ってきました。
基本細田監督の作品はすぐに見ていますが…だんだん作品として魅力を感じなくなっていて…誘われなければDVDで見れば十分かもな…ぐらいの気持ちだったんですが、今回は誘われて見てきました。
結論から言うと、個人的には映画館で見る必要はないです。
なにもストーリー的な知識がないから悪かったのかもしれませんが、主人公くんちゃんの声の違和感半端なく、最初っからのめり込めずうわー…全くあってないの一言でした。
声優の不一致だけではなく、ストーリーとしての山場もなく、いきなり犬が人になり尻尾が取れて自分に指して犬になってしまう。前置きがなく不明。置いてきぼり。
雛人形のくだりでは片してもらう目的で未来から妹未来ちゃんが来る。早く片してもらわないと婚期が遅れるから。(でも好きな人と実際に婚期が遅れたとかの描写はなく、未来から来るだけの理由とは思えない)
3人で片付けてて明らかにおかしいのにパパは全く気が付かない。(ここも萎えてきました)
ここだけで最初の30分ぐらいのはずなのに、何みさせられてるんだろう。これみんなよく最後まで見てるなと思ってしまいました。
素人が作ったんではないだろうかと思うほど、見終わったあとに感じたのは、この作品には中身がなかったです。
正直、この手のアニメーションならクレヨンしんちゃんをみさせてもらったのが何倍も有意義な時間だったなと思ってしまいました。
なので、次の作品が出たときは映画館ではまず見ないです。
作家性
もっとシンプルでも良いのではないかと思う。
なんとなーくメッセージは分かる。
紡がれていく命だとか、育児だとか…それらが全て連続していく時間の中の断片ではあるのだけれど、当事者たちには「全て」なわけで、少なくとも過去ではなく、今なのは間違いない。
俯瞰なんかでは見れないし、一時的なものと平静も決めこめない。頭では分かっていても。
とまあ、そんな事を感じながら、それでもタイムトラベルって切り口はどおなんだ?と。
色々と小難しいあるようなないような理論をふりかざさねばならないわけで…こんな世界観を引っ張りだしてきた事に驚いた。
とってもとっても良く分からない。
片付けた覚えもない雛人形が綺麗に整頓され片付けられてたら、それはもはやホラーだよ。
あった事もない爺さんの写真を見て、思い出を語り出したらホラーだよ。
やりたい放題のくせに、妙なルールなんかも感じ…そんなだから「まぁ、アニメだしな」的は諦めと「作家性」などという至極無意味な単語にぶち当たる。
とまあ、そんな事を思いつつも、大人目線の子供と子供目線の子供の違いなんてものには感心したり…酷く厄介な子供に病名なんてものを付けて区分けしたのも「大人」なわけで。
隣の誰かと比べて形に嵌めるのも「大人」なわけで。
子供にしてみりゃ、なるほどいい迷惑だなとも反省したりもした。
彼らには彼らの世界があるのだ。
野放しにするのは良くないが、まずは「親」っていう概念は捨てた方がいいように思ったし、実際問題、自分が親である事の定義は子供が与えてくれているのだ。
一緒に成長していけば良い。
そんな事を帰省の荷物を積み込んでいる夫婦の会話に垣間見たりもしたかな。
と。
そうは言っても、この作品の「子供」も子供を観察してる「大人」なわけなので…多数の共感はあったとしても、子供が見てる世界とは程遠いのだろうなと思えてしまう。
そんなこんなで多くのしこりと、「??」が大部分を占めた作品だった。
もうこの1作だけで脱皮してくんないかなぁ。
内容はシンプルだが演出が大袈裟すぎて…
背景などに拘るのは細田作品の売りでもあるけど、今回はそれが蛇足に感じた。
特に鉄道の扱い方
小児の男の子なら電車すきだよね?程度の含蓄でよかったものを、車両がどうの、未来の東京駅は云々と無駄に設定を与えて何を伝えたいのか解らなくなった…
むしろ無理矢理内容に絡めてJR東日本に媚びてる感じがした。
山下達郎の主題歌が似合うような映画を観たかったはずだった
「時かけ」以来快作が続いていた細田監督だけれど、今回に関してはあまり楽しめる作品ではなかったのが本当に残念。
なんというか、過去の自作「時かけ」「サマーウォーズ」「おおかみこども」「バケモノ」の全てを自ら二番煎じし更に自ら下方修正してしまったような仕上がり具合に、期待外れというか肩透かしと言うか。
「未来のミライ」と銘打っているものの、未来のミライちゃんがさほど目立つわけでもなく、主人公はあくまでも男児”くんちゃん”。そしてこのくんちゃんが、生まれたばかりの妹の世話に追われて構ってもらえないからとワガママと言うたびに、不思議な力が働いて、それこそ”未来のミライ”ちゃんやら”過去のお母さん”やら”若き日のひいじいじ”と対面する、という展開になるのだが、その”不思議な力”に一切の説明がないのはまだいいとして、まるでくんちゃんがワガママを言うたびに(そしてのび太が「ドラえも~ん」と叫ぶ合言葉の如く「好きくなぁ~い!」を合図にして)時空を超えてお仕置きをされている、もっと言えばその罰を受けているかのように見えてしまうのがなんとも辛い。確かに、ワガママ坊やのくんちゃんに大人としてイライラしないでもないのだが、親にももちろん非があるのは大人として理解できる(完璧な親などいない。だからそれはそれでいい)。しかしその報いを受けるのが常に”くんちゃん”であるというのが大きな違和感だ。
加えて、そういった時空を超えた家族とのふれあいを通じて、くんちゃんはごく僅かに成長するのだとして(あまりそのような印象も受けなかったが)、その時その場所に常に肝心の父親や母親は不在であるというのも問題で、くんちゃんの成長に家族は常に不在のため、親は常に未成長のままであるし、一家の「家族の絆」や「家族愛」がまったく深まらないというのが最大の問題点だと思う。今まさに目の前にいる家族とのふれあいや許しあいからはまったく何も得られるものがないという、随分と冷めた親子関係のようだ。ワーキング・ペアレントのリアリティを追及して、あのような若い夫婦像になったのかもしれないが、彼らはあまりにも未熟な大人にしか見えなかったし、家ばかりお洒落で立派なデザイナーズハウスだが、その中に住む家族の絆の薄っぺらさを噛みしめるばかり。最初は「好きくなぁい!」を連発するくんちゃんに対する苛立ちも、次第にいつまでも成長しない親に対するものに移行しはじめ、結局主要な登場人物全員をまったく気に入らないという状態で幕を閉じてしまった。
山下達郎の爽やかなポップスだけがキラキラと瞬くように流れ、その時私は「そうだ。私はこの曲が似合うような映画を見たかったはずだった」と改めて思い出させられた。
CMと内容が違いすぎる
未来のミライちゃんがほとんど出てこないし、冒険モノでも無いです。そしてストーリーは間延びしていて、盛り上がりに欠ける印象がありました。
また、自分自身に妹がいたため主人公の4歳の男の子に共感してしまい、ただただ辛い気持ちになりました。
4歳の子供が妹の登場で、今まで注がれていた愛情を失い、自信を喪失しています。自分の事を「かわいくない」とまで言わせる両親には問題があるのではないでしゃうか?
親は眠っているくんちゃんに向かって「宝物」と言っていますが、誰一人として起きている状態のくんちゃんに向き合っていない。それをそのまま、相手に伝えることは出来なかったのか?
自分が宝物だと思っていれば、相手がどう受け取ろうと蔑ろにしていいのだろうか。
最初はあんなにミライちゃんを可愛がろうとしていたくんちゃんが、ミライちゃんを拒絶するようになった原因を誰も考えていない。
時間の移動は愛情不足からくる妄想だと言われた方がしっくり来ました。
壁にあたり、かと言って現実世界では誰も何もくんちゃんに向き合わない。親の関知しない妄想の世界でアドバイスを見つけ、それで乗り越える。
にも関わらず「お父さんが応援してくれたから」と勝手な解釈をして、くんちゃんが不満を抱えていることにろくに気が付いていない両親。しまいには「そこそこよくやっている」とまで言ってしまう。
4歳の子供に、なりたくてなった訳では無い「兄」である事を押し付ける周囲の大人にイライラしました。
東京駅の描写では、くんちゃんは「ミライちゃんの兄」というポジションでしかアイデンティティを認めてもらえなかった。兄と認めないと、お前はずっと一人だと脅されてすらいる。
現代の「個人を尊重する」という価値観には即してないのではないかと感じました。
「今までのみんなが居たから今の自分がいる」なんてまとめられても、だから誰も自分の事を見てくれなくても我慢しろ、としか受け取れなかった。こんな理由で納得ができる人がいるんでしょうか?
血縁さえ繋がっていれば、どんな行為でも許されるのでしょうか。
これも現代社会には合わない、古い考え方だなと感じました。
ただひたすら、お前は兄である、妹に全てを譲り、全てを我慢するべきだ、という事を押し付けられた時間でした。
現代の育児、血縁主義に問題提起する、という意味ではいい作品だと思いますが、CMとあまりに内容がかけ離れていると感じました。
バブって
言うほど子供やない、クモンいくほど大人やない!
ただの…
声 変やったな!
違和感 て この事ゆうんやな(確かに)
それ以外は普通に楽しめた。
ファンタジーやし、
もっかい見たい…感じではない。かな
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