未来のミライのレビュー・感想・評価
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くんちゃんの声に違和感。
円形の系統樹
お盆休みで子供たちは実家へ。
わたしとカミさん二人はレイトショーの映画館へ。
まったく予備知識ゼロで期待せず、「未来のミライ」を観てきました。
ポスターとかで勝手に入り込む先入観も吹っ飛ぶいい作品でした。
こういう見せ方好きだなぁ。
家族を俯瞰するような世界観。
またアニメで泣いたよ。
魂には時間も空間も超えて、いろんなものとつながることができる。
そのワンシーンに出てきた円形系統樹。
すべては大いなる源である中心でひとつになる。
家系図とか系統樹は一見して分離を深めるかのように見えるけど、円形の進化系統樹のようににすると外側に広がる無限の世界を感じられ、多様性でありながら大きなひとつだとわかる。
それをさらに立体の3次元(実際の宇宙は4次元だけど)にするとトーラスとなって、はじまりもおわりもない無限の世界を認識できる。
過去も未来も、すべてはこの現在である今のわたしであるということを思い出そう。
ブラック新幹線だけカッコよかったです
4歳児のくんちゃんのもとに帰ってきたお父さんとお母さん、そして生まれたばかりの妹ミライちゃん。お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんもみんながミライちゃんに夢中になってしまったことが気に入らないくんちゃんはオモチャを散らかしたり、ミライちゃんを泣かせたりするがただ怒られるばかり。そんなつまらない毎日の中、くんちゃんのもとにセーラー服を着た女の子が現れる。
どこまでもピュアでキュートな『おしいれのぼうけん』みたいな箱庭アドベンチャー。妹が出来たことで世界が根底から変わるという話がイマイチピンとこないのはオトナ目線で綴っているからで大の大人達が4歳児に講釈を垂れる、終始くんちゃんを見下ろしている感じが気に入らなかったです。声優陣にベテランの役者を配しているのも説教臭さに拍車をかけていて非常に気持ち悪い。とにかくセリフに重きが置かれて過ぎていて画に魅力がないのは本当に残念。4歳児のルサンチマンはこんなもんじゃない、正直甘い。決してつまらない映画ではないですが子供の心理に対する無理解が鼻につく作品でした。くんちゃんが迷い込む東京駅のホームに現れたブラック新幹線だけはカッコよかったです。
拭えない何か
声優さんが誰だとかそういう前情報は知らないまま観ました。
イヤ声優さんをディスるつもりは毛頭ないです、ただ最初から最後まで、くんちゃんの声がそれなりの女性の声にしか聞こえずずーっとひたすら違和感しかなく‥相応の男子に声を当てて欲しかったです。自転車の子達が出てきてなおさらその浮きっぷりが際立っていたように思います。
それと相応の男子のイヤイヤ要素をギューと凝縮したような、あれらの行動を許せる許せないはおいといて、くんちゃんのキャラにはイイところをひとっつも見いだせませんでした。現実で子育てに追われてるかたが観てたとえ共感はあっても気分転換になったとか救われたとかな感想を持つとは思えないんですがどうでしょうか‥
けど!あの「3人でかたづける」シーンがユカイだったとかひいじいじかっこよかったとか、
あと最後のほうの駅のシーンや過去をたどるシーン、あの辺は映画館に観に来て良かった!!と思えたところでした。
なんだかんだ書きましたけど同じ観るなら映画館で観ておいてとお伝えしたいです。
これ関係ないけど私のとなりのとなりに、母親と3~5歳くらいと思われる兄妹の3人が座っていてどんなもんかとチラチラチラ見。兄は後半シーンが変わるごとに「もう終わる?もう終わる?」と逐一母親に確認していてちょっとお願い静かにしていてくれと‥。
これでよく公開できましたね
まず、主人公くんちゃん(4歳男児)の声があきらかに大人の女性の声で違和感しかない。この違和感が終始付きまとう。
上白石萌歌さんが下手というわけではない、そもそも無理がある。こんな無茶させられたうえに評判は最悪、、かわいそうになる。
ストーリーについても、宣伝されているような大冒険はないし、盛り上がりも必然性もない。
子どもがいない大人にはひとつも楽しめる要素がない。
4歳の子どもが構ってもらえないストレスで癇癪を起こしていると、なんの伏線も必然性もなく唐突に犬が擬人化したり、未来から妹がきたりする。頭に残ったのはこの程度である。
子どもが二人以上いるお母さんであれば、下の子ができたときの上の子どもに起こる変化に共感したりもできたのだろう。
著しく見る人を選ぶ映画である。
アニメーションの技術だけはやはり素晴らしい。
そして、やたらと広告利用されているが、スポンサードした企業もこんな低評価映画になるとは思わなかっただろう。お悔やみ申し上げたい。
この広告利用による露出と、大スペクタクル作品のような宣伝方針のおかげで、見る側は高い前印象をもって見に行くのだ、肩透かしをくらった落差はさらに大きくなる。
本当に誰も幸せにならない映画であった。
リテラシーの低下
観客が「なんでもない日常」の中にあるファンタジーを見つけられていない作品だと思いました。聞こえるのが、ストーリーがよくわからない、くんちゃんに声が大人にしか聞こえない、期待はずれ…などと言った見当外れのレビューや評価がなされているが、どれも自分の期待に沿った形で映画が進行しないから「気持ち悪い」「理解できない」や声優さんに文句つけるのだが、どれも理に適った適切な評価ではない気がする。
コレは普遍的な人間の成長過程で起きるファンタジーなんだと思います。家の中で未来からくる妹や、人間の形をした犬などが、幼い少年が抱える成長過程でのメタファーとして描かれる(ファンタジー)事、そして何より自転車や後片付け、お母さんを大事にすることができる素晴らしいこと。
この映画のレビューで叩いている人たちに問いたい。あなた達にとってのファンタジーとは?魔物が出てきて、美女が活躍して、カッコいい武器や、悪いんだけどステキな悪役が出てくる、そして昨今流行りの露悪的な要素があれば、満足がいく映画でしょうか?ありふれてません?そんな映画。
僕自身は非常に興味深く、そして大事なテーマでファンタジーを描いていると思いました。ぜひ、そう言った前情報なしで観ていただきたい。
強いて言うなら(家が金持ち過ぎて、少し一般人から離れている気がします。高畑勲「おもひでぽろぽろ」も同じような主題でしたが、やはり市井の人々だったので感情移入しやすかった。)なので、叩かれているのかも?
お兄ちゃんの成長
妹のミライちゃんが生まれた直後のくんちゃんの嫉妬が軸として物語が動いていきます。
嫉妬に対して抑制が効かないのでかなりわがままだと感じますが、現実的にもあり得ることが上手く描かれていると思いました。
過去の両親や先祖から学び、精神的に変化するくんちゃんの姿も面白かったです。
しかし、途中から世界観が変わり、いまなんの映画見てるんだっけという思いがありました。
世界観が変わりすぎていたところが減点ポイントでした。
また、ミライちゃんのアザなど伏線かと思いきやミライちゃんの識別くらいで、肩透かし感がありました。
個人的に、福山雅治さんが演じるひいじいちゃんがどハマりでとても良かったです。
ひいじいちゃんの雄々しさと福山さんの声がマッチしてました。カッコよさや人間味に泣けました。
ひいじいちゃんの場面に入る爆音のところからもう一度見直したいです。
わがまま少年を成長させるダイナミックな教育アニメ
まさにタイトル通りの内容だったと思う。
作画自体はどれも美しく、特に子供達の書き方がとてもリアリティかつ可愛らしく描かれていて終始ほっこりしていた。
ただ自分が引っかかった部分であり酷評の多い原因だと思われるのが、「世界観」だ。
どうしてこうなっていて、どういう理由で犬の尻尾が取れて、自分のお尻に刺すと犬になるのか。(ちょいネタバレすみません)
具体的な内容はともかく、主人公であるくんちゃんが体験する「不思議体験」についての説明やからくりが一切描かれていないのが、自分としては「どういうこと?」と終始思わざるを得なかった。
夢なのか?いや、タイムトラベルなのか?
それにしてはどうもアバウトに事が進められていくので、そこだけ絵本の作り話のようだった。
作品を通して、この映画は子供目線にも親目線にも考えさせられる所謂「大人向け」に近い印象を受けた。
が、過程はどれもふわふわしていて、上記の通り絵本や子供向けアニメのよう。
特に最後の方のシーンで、くんちゃんが絶体絶命?の時の世界観がよくわからん。
まるで、「わがままな子は鬼さんとこ連れてっちゃうぞ!」と小さい頃親からよく言われたまさにそれだった。
自分も含め、昔からの細田作品のファンは、どうしても過去の名作品と同じ心持ちで観てしまうので、内容はふわふわしていてかつ満足感のないエンディングを観て、ついつい酷評してしまうのも無理はないと感じた。
でも個人的にひいじいちゃんの声優の福山雅治はとてもハマり役だったし、そのキャラそのものも男も惚れるいい男という感じで好きだった。
他の声優は特に上白石萌歌と星野源が違和感たっぷりだったかな。
主人公でありながらどうしても女の子の声にしか聞こえなかった。
以上ですが、最後まで読んで下さった方々、もし何か意見がおありでしたら是非聞きたいのでコメントください。
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