「気持ちいいアニメーション」未来のミライ ドラゴンミズホさんの映画レビュー(感想・評価)
気持ちいいアニメーション
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アニメの気持ちよさを十分発揮した作品だった。評価が低いのは皆がこれまでの細田アニメに求める物との差異だろうな。純粋に豊かなアニメとして見たら十分楽しめると思うんだけど。
●ストーリーがないって評価は当たらない。ささいなエピソードをつなげる映画はたくさんある。「となりのトトロ」や「おもひでぽろぽろ」もそうだと思う。細田作品は常にジブリを意識してるな。
●幻想的なのに写実な風景や世界観が良かった。
●クンちゃんの声が良くないというのもわかるが、慣れたらそこは気にならないかな。わがままで泣き虫のキャラは幼児らしいし、見ていて飽きない面白さがあった。
●何より誰にでも共感できる家族の成り立ちという郷愁が心地良かった。
細田作品はドラマティックな娯楽作というイメージが強いだけに、観客が肩透かしを感じたんだろうな。実は細田監督本人もあんまりウケないんじゃないかなぁ〜って思ってたりして?時間が経てば再評価される気がするけど。プロモーションも客を呼ぶために盛った感じだったから、それが失敗だと思う。未来のミライちゃんと大冒険する夏の大作風に煽ったから。イメージままに宣伝する事は大切なんだな。
映画を見る方も余計な先入観を持たないで見れれば理想なのにね。
個人的には「サマーウォーズ」と並ぶくらい細田映画ベスト1。
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