ミスミソウのレビュー・感想・評価
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初主演映画にスプラッター復讐劇を選ぶ山田杏奈の心意気
はかなげな美少女の山田杏奈、本作が映画初主演だという。本人も所属事務所もよく受けたものだと感心する。凄惨なスプラッター描写にばかり目が行きそうなジャンル映画ではあるが、実はこのヒロイン、悲しみや絶望、激しい怒りといったさまざまな感情をあまり表情を変えず繊細に演じることを求められる難しい役だ。しかも雪が降りしきる極寒地での過酷なロケ撮影で、他の若いキャストたちも含めよくぞ演じきったと思う。
内藤瑛亮監督の作品は『パズル』『ライチ☆光クラブ』を観たが、良い意味で「狂気をはらむ映画」の作り手の有望株だ。これからどんどんメジャーになっていくのだろうが、優等生的な作り手の多い商業映画の世界で異彩を放ち続けてほしい。
これは酷い
私はあんたになんて言えばいいの?!
グロく儚く美しい映画と期待しつつ鑑賞!
いじめの場面は少し辛くて、家に放火され妹は重症両親は焼死
そこからの復讐劇は早くて、流れるように人を殺していく主人公クソ強い!
何よりも白く積もった雪に血液の赤は映えますね!
登場人物みんな狂ってて、主人公の彼氏に至ってはサイコパス!
先生が除雪機に巻き込まれた時、思わずおい!笑ってなってしまったし
最後、主人公が彼氏の本性に気づき殺すときに偶然あったボウガンを見つけた時は「なんでそこにあんねん笑」って声に出しちゃいました!
期待してた感じとは違ったけど、エンターテインメントだと思うとそれなりに完成度も高いんじゃないかな?
勿論グロいシーン沢山だから、そう言うのに耐性ついてないとちょっときついかなぁって思いました!
漫画も読みます!
【”目には目を、歯には歯を、苛めには苛めを。”と思ったら、愚かしき中学生や先生や親たち多数登場のゴア映画。山田杏奈さんや清水尋也さん達、若き俳優さん達は頑張ってます。】
■東京から雪降る小さな田舎に転校してきた野咲春花(山田杏奈)は壮絶ないじめを受けていた。
唯一の味方である同じ転校生・相場晄(清水尋也)を心の支えにして必死に耐える彼女だが、いじめはさらに過激さを増す。
そしてある日、彼女の家が苛めをする同級生達に燃やされて妹は大火傷し、両親は命を落としてしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・最初は、”目には目を、歯には歯を、苛めには苛めを。”映画かな、と思って観ていたら、相場晄も、母を虐待していた父を殺し、母を殺し、祖母に暴力を振るい、野咲春花の祖父(寺田農)にも暴力を振るっていた、という救いのない物語。
・ストーリー展開も、粗くってこの映画の価値は、世の中からこの映画を観て苛めを止めようって思う人が一人いれば良いかなって感じかな。
・では、何故に私が3.0を付けたかというと、今作が映画初主演となる、今をときめく山田杏奈さんたち、若い俳優さん達の頑張りかなあ。
だって、あんな酷い役を寒い雪の中で、頑張って演じたのだからね。普通は、演じたくはないでしょう。そんなことを思うのは、私だけかなあ。
<今作は、観て決して気持ちが良いモノではないし、鑑賞後の気分も宜しくない。ホラー映画って謳ってくれれば、納得して見れるけれども、そうじゃないからねえ。
今作のレイティングは幾つだったのかな・・。
個人的に、一番気持ち悪かったのは、前の学校の苛めのトラウマにより、生徒達の苛めを見て見ぬふりをしていた南先生を演じた森田亜紀さんの表情かなあ。
彼女が、雪上車に巻き込まれて白い雪の上に、粉微塵に散るシーンと、好きな女の子、妙子(大谷凜香)のために、笑いながら自傷行為や苛めをする女の子流美を演じた大塚れなという女優さんが凄かったことかな。今作は、小さい子に見せちゃ駄目だよね。じゃーね。>
雪の中のスプラッター…
虐められ、家族も火あぶりで殺され、そこから始まる復讐劇。初めの三人はサクサクとナイフで殺し、今までの鬱憤を晴らすかのようであったが、次第に単なる血がドバドバの復讐が続くだけで、虐めの理由も寂しさ、嫉妬からくるもので中身が薄く、白銀の世界に血飛沫という映像にこだわっているのは分かるが単調だった。
冬のファンタジー
人が人に酷いことをする描写が、どんどんエスカレートしていき、どんどん血の量も多くなる。
グロいけど復讐劇が無双で楽しい。
卒業式を迎えたのは君かぁ~と思った。
ガラケーを使う時代の田舎の切ない話。たぶん警察がいない世界で、行方不明になっても捜索してる様子もなく、「春になったら(雪が溶けたら)わかる」という、冬のファンタジー作品。
スプラッター映画だったのね
前知識なく鑑賞。いじめのシーンを見るのは苦痛だったが、それでもと思って見続けたら、目玉に釘が刺さるとか、指が簡単に吹っ飛ぶとか、血しぶきがあがりまくるとか映像がぶっ飛び過ぎてて逆に笑えた。
R指定版『中学生日記』
愚かな中学生たちが愚かな理由で憎み合い愚かにも殺し合う映画。社会派なのか露悪なのかイマイチ判然としない不気味さが荒唐無稽な殺戮劇にある種の神聖さを与えているという演出は原作由来であり、本作はその秀逸な再現といえる。
派手な殺傷は単なる中学生のナイーブな衝動の誇張表現であり、その根底にあるのは『中学生日記』的な本当にしょうもないありふれた愛憎譚だ。そんなものを見せられたところで中学時代の思い出が一つ二つ明滅するだけで、間違っても現代社会についての深遠なる何事かが判明したとは思えない。
「青春の誇張」で思い出すのは相米慎二『台風クラブ』だが、こちらはグロ描写という安易な飛び道具に頼らず、登場人物一人一人の個性に由来した身振りやセリフによって青春の痛みを描いている。本作の殺傷シーンはどれも見てくれは派手だが、「ただいま、おかえり」と繰り返しながら少年がドアを開閉する『台風クラブ』のワンシーンの衝撃には遠く及ばない。
唯一良かった点といえばいじめの舞台として設定されている学校の裏庭の地形だ。真ん中に直径10メートルほどの大きな穴が空いていて、そこには粗大ゴミやら何やらが不法投棄されている。主人公は冒頭にてこの穴に突き落とされるのだが、関係性の高低を物理的な高低によって示すものとしてこれほどわかりやすい地形もない。
この場所は中盤に主人公の逆襲の舞台となるわけだが、そこでは穴の中に落とされたいじめっ子たちが獲物を持った主人公に追い回され、あの手この手で暴虐の限りを尽くされる。穴の底は常に悪意と怨念に満ちている。
めくるめく殺戮劇は案の定救いようのない結末へと辿り着くが、当たり前といえば当たり前だ。中学生という生き物は基本的に死んだほうがいいくらいのバカだから。そして万物が誇張されている本作においては「死んだほうがいい」という比喩表現が本物の死として表出する。ただそれだけのこと。
いやあ、死ねないまま25すよ、俺は。
ツッコミどころ満載ではあるが、高評価を与えたい。
原作はアニメらしいが、主要登場人物(特に主人公)の服の色にはアニメ感が出ていた。主人公とその家族以外はクズばかりが住んでいる雪国の村(ロケ場所から考えると新潟)が舞台のホラー映画だが、殺される人達に全く憐みを感じられないので途中からは胸の痛みを感じずに観られた。復讐劇がよく出来ていると思った。ツッコミどころは多々(灯油を持って大声で殺人計画を話しながら歩く子供達が誰にも目撃されない、こんなに人がいなくなっても警察は何もしない、血だらけの子供がうろうろしても通報されない、毎日ドカ雪が降っているのに数日前に殺された死体がすぐ出てくる、血だらけで帰宅する孫に何も言わない祖父、などなど)あるが、それでもよく出来ていると思った。主演の女性は多分初めて見たが、よくこの難役を演じたと思う。見た目も悪くないし演技力もあるので役を選べた筈なので。
田舎舞台による全員が狂気する復讐劇
よくあるいじめドラマにスプラッターホラーを濃く練り込んだ作品。主人公を含めた登場人物のほとんどがいじめが原因ということ、また中学生という純粋悪ということで、殺害に躊躇なく行動。スプラッター描写はなかなかの出来、ほとんどが純白の雪の上での戦闘なので血が吹き上がる吹き上がる。特に主人公の恋人君がなかなかのサイコパス。いじめっ子たちに両親を焼身された後、カメラマンで燃えるところを撮影。その後主人公と落合、自宅が火災であることを知った上で妹を助けに行くというヤベーやつでした。
このいじめという問題は人間社会のランキング、格差、競争の社会地位獲得からの構造上無くならないのかもしれない。
所々ハッピーツリーフレンズ
作品の雰囲気、出てる俳優さんでしかこの作品を知らず、どういう物語かはあらすじ程度しか知らなかったので、ここまで非現実的なグロを全面に出してる映画だとは思いませんでした。
画角のせいなのか、内容のせいなのか、所々ギャグなのか?と思ってしまうようなシュールなシーンは多かった印象です。特に先生が除雪車に巻き込まれるシーンだったり、母親が燃やされるシーンなどはギャグにしか見えませんでした。
ですが、雪原でのシーンや、雪に飛び散る血等の映像美は凄かったです。大変感動致しました。美しすぎて目から血が出そうでした。
俳優さんの演技、作品の鬱々としたような雰囲気が好きな自分にとっては、少し残念だったかな。と思ってしまいました。
コミック
ホラーかと思ったら
虐めグロだった。
序盤、担任に虐め被害を訴えた時の対応は北海道での虐めを思い浮かんでしまった。
灯油じゃあ、そんな一気に燃え広がらないだろうと思ったら、直接人に灯油を掛けたり、口封じに殺そうとしたりで序盤からみんな壊れてる。なんで、そこまで壊れているかの理由が無いから、単にグロさだけしか感じられない。
序盤の不安は後半で吹き飛ばしてくれる
自分が好きそうな内容だったし、ここでの評価もまずまずだったから、それなりに期待していた。
どんな闇を抱えた興味深いキャラクターが出てくるのだろうかと期待していたわけだ。
しかし序盤はかなり退屈なイジメの場面ばかりで、ちょっとおかしな(常軌を逸した)キャラクターもいたけれど、特に掘り下げもないので面白味もなかった。
復讐が始まれば良くなるかなと思っていたが、バイオレンス場面は、少々チープだったことと、痛みが伝わってこないせいで、何だか安っぽいコメディみたいだった。
これはハズレを引いたかなと半分諦めかけた。登場人物たちの背景が全くわからずペラペラなのが問題だと感じた。これは放火の場面が描写されていないのがいけないんだと考えていたら、まさかの後半で登場。
死んでしまってからキャラクターの闇を掘り下げる荒業にびっくりしたが、この辺りではもうかなり面白くなっていた。
決定的だったのは、ある人の手が血まみれだったシーンで、このからは斜面を転がるように面白さが加速していった。
結果としてなかなか楽しめたけれど、目玉なのかもしれないバイオレンス描写はちょっとイマイチだったかなと思う。
真っ白な雪に映えるコートの赤と血の赤は印象的で鮮烈ではあったけどね。
あとは、タイトルにもなっているミスミソウが、テーマや内容に絡んでなくて、極論を言えばほぼ全く関係なかったのが少し残念。ミスミソウの話があまりなかったというか、掘り下げ不足だったと思う。植物の掘り下げっていうのも何だかなあという気もするけれど。
映像美
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