「「人間」が詰まった作品」志乃ちゃんは自分の名前が言えない サイレンスさんの映画レビュー(感想・評価)
「人間」が詰まった作品
携帯電話が無かった時代、ネットがなかった時代、
そして「吃音」という言葉が世間に広まっていない時代。
青春という限られた時間にしか味わえない
惨めさや残酷さ、そして美しさを
これでもかというくらいに詰め込み、
煮詰めた作品。
鑑賞者の琴線に触れるまで
心を殴り続けてくるような、
暴力にも似た映像と台詞と演技は
痛くて辛くて、とても苦しいものだけど
見終わった後に不快感は残らず、
むしろ何か少しだけ温かい物を心に残してくれる、そんな映画でした。
今、学生の人に見てほしい映画としては今年一番かもしれません。
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