「彼女たちの友情が薄すて、最後は半ば強引。」志乃ちゃんは自分の名前が言えない 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
彼女たちの友情が薄すて、最後は半ば強引。
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高校生になり、初めてのクラス内の顔合わせ、自己紹介をすることになり、人前で話すことが苦手な私でさえ、どんどん自分の番が近づいてくる。緊張する。それにしても志乃の雰囲気がおかしい。動悸が激しい。これは尋常ではない。
事前に担任に伝えておけば良かったのではないないだろうか。明らかに「吃音」であり、極度のパニック障害でもありうる。それでも教師は、さした疑問に思わない。思春期に起こり得る症状だ。
ところが、見知らぬ人の前では、はっきりした音程で歌う。このギャップは不思議。
最後まで、加代が歌が上手いと言われていた「菊地」の歌は、結局判らずじまい。
彼女たちを包む景色が大変美しかった。ラストは、半ば強引な終わり方であった。
色々と作品の流れに無理があった。結局、彼女たちのオリジナルが聞けなかったのが残念。友情青春映画ではあるが、青春真只中の彼女ら2人の友情の強さが、映像では伝わりづらい作品になってしまっている。彼女たちの友情とは、一体なんだったのか。
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