「ドラマティックになりすぎない」志乃ちゃんは自分の名前が言えない Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマティックになりすぎない
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かよちゃんが優しいんだよね。志乃に声を掛けたり、菊地を仲間に入れてあげたり。志乃はかよちゃんの優しさに救われて苦しめられちゃうの。
高校入って、新しい人間関係を作らなきゃってときの、緊張感が良く描けてて、自分が高校入ったときのことも思い出すね。
「ここだ」ってシーンで、そんなに盛り上げていかないんだよね。かよちゃんがメモとペンを志乃に渡すときに『面白いこと書いたらあげる』って言って、「うわ、ここで志乃の高校生活が決まるわ」って「なに書くんだろ?」って観てくんだけど、「それかよ」って回答だしね。
バス停で別れるシーンもすごい。感情ぶつけあって喧嘩すんのかと思ったら、やらないで、淡々と「じゃあね」で別れてく。
それで志乃が感情を爆発させるシーンをかよちゃんのライブの後にもってくるんだけど、ここ、あれだったね。「そういえば脚本は足立紳だった」と思ったもん。貧乏くさい。
それで、その後も、みんなの関係性はそんなに変わらないの。高校の頃って、一瞬なんか仲良いんだけど、少し立つとすれ違っても何も言わないような関係になることあるなあと思った。
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