フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のレビュー・感想・評価
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大人の世界と子供の世界
大人の世界と子供の世界の対比が見どころ。
大人の現実に耐えられない人もいるかも。
しかし、この世界でも生きて行く人々を優しく撮っている。
最後の涙の意味
最高でした!今年度ベスト!
とにかく、見に行くべき!!
タンジェリンのショーンベイカー監督の最新作。安モーテルにくらす「隠れホームレス」の人々の暮らしを描いた今作。夢の国ディズニーランドのすぐそばにある残酷な現実を、鮮やかな画面作りと徹底した子どもの目線で描き出しています。
まず、びっくりするのは、厳しい現実の中に生きる子どもたちが、毎日を本当に楽しそうに過ごしていること。やってることは、ひどいのだけれど、本人たちはいたって楽しく生きているのです。夢の国に行けなくたって、世界はこんなに楽しいことに溢れてるじゃないか!!といわんばかり。
でも、やっぱり、そんなことはなくて、じりじりと迫り来る、そんなくらしの限界が、はじめの明るく楽しい雰囲気を蝕んで行きます。
その過程の描き方の上手いこと!何気ない会話の端々や、登場人物の行動から色んなことを伝えてくるのです。ああ、そうか、、、と。
ウィレムデフォー、ブルックリンキンバリーの演技が最高。この子、すごすぎる!
最後のシーンには、面食らいましたが、ゆっくりと自分なりに咀嚼していくのも鑑賞後の楽しみだと思います。
絶対に見に行くべき!!
プロジェクト 日本だったら アパート 長屋ものかな
遠いアメリカのフロリダのお話しだけど、とても懐かしい アパートがあって 色んな人が住んでいて、ひたすら 近所の子供たちと 住んでる町は探検で いたずらをしては 怒られたり 逃げたり それは どんなところに住もうとも… 子供は遊びを見つける。子供の頃は 幸せを知っている。自由が幸せだって事を知っている。
でも いつからか 周りを見て 自分の居場所なんかを探そうとして、見比べて あいつより ましだ。とか 羨んだり…
「自由」なんてものを いらないオモチャのように捨ててしまう。
おかしいことだけど、それを大人になったなんて勘違いしている。
だが、その「自由」も守ってくれる 守ろうとしている大人がいる。
貧困が先か、クズが先か〜
小さな子供が悲惨て〜〜観てて辛いな〜〜
母親は子供を彼女なりに可愛がっていて
虐待とかは全然していないんだけど
経済的に生活が追い詰められて行く中、
結果的にネグレクト状態になりつつあって
そこも苦しいし、堪らない気持ちになる。
現実の貧困からクズになるのか?
クズだから貧困に落ちて行くのか〜〜
とにかく心がざわざわする映画ですね〜。
で、月に8本ほど映画を映画館で観る中途半端な映画好き的には
ムーニーちゃん、可愛いし一見明るく遊んでるけど
唾を貯めて吐くっていう行為を、
他の映画で
心が腐ってゆく描写として使われていて
それを思い出して、どうも観てて苦しい。
母親も、一応は頑張ってはみたけれど
どこかきっちりできない部分があって結局まともな職に付けず
苛立ちから周りの人々に罵詈雑言を吐いて
「そんなんだからダメなのよ!」と言われてしまうような
本当にクズな母親なんだよね。
この映画は安易な解決を盛り込んでない。
それをすると所詮映画だから〜〜で終わってしまう。
でも、厳しい現実そのままで終わる映画は
心が痛くて私は苦手です。
それにしても、どうやらクズな奴らの映画
というのが一つジャンルの様で
観られなかったけど「アイ・トーニャ」なんかも
貧困からのクズ野郎どものクズな振る舞い〜
先日観た「オールーシー」もかりクズだし
「ピーターラビット」も味方によってはクズ野郎映画〜〜
良いんだか〜悪いんだか〜〜
@もう一度観るなら?
クズ映画全般、
「腹立たしくてやがて悲しくなるから、もう観ない」
3.6
アメリカの貧困層の生活を若干ドキュメンタリー風に撮影した作品
嫌悪感から始まり、感情移入し、全役者の演技に脱帽し、ラストで心が離れる
好きな描写と嫌いな描写が入り混じっていた
人によって完全に好みが別れる作品
インスタ映えする宣材と映像からは想像できない重厚さがあると感じた
ウィレムデフォーの助演男優賞ノミネートは納得
圧巻の演技で安心感さえ感じることが出来た
安易におすすめはしないが、いま見るべき作品
フロリダの光と闇の絶妙な対比
渋谷ヒューマントラストで鑑賞
老若男女問わずにほぼ満席で入っていました。
まず始めに、子役の皆さんの演技が素晴らしいです!
それだけで観る価値ありです!
決して誉められるべき行動はしておらず、むしろイタズラばかりする子どもたちですが、子どもなりの悩みを抱えながらも伸び伸びと力強く生きている姿に感動いたしました。
特に、ラストのムーニーには涙。
また、ヘイミー(ムーニーの母親)も日々生きるのに必死で、こちらも誉められるべき行動はほとんど無いですが、でも我が子を愛する気持ちやこの子のために手段を選ばずに生きていこう、この子を育てようという想いが随所に伝わってきて涙。
でも、このままヘイミーとムーニーが一緒にいたとしても、待ち受けているのは闇ばかり。
だからこそ、エンドロールでの子どもたちの声にある種、救い的なものも感じました。
目と鼻の先に光(ディズニー)がある対比も素晴らしい。社会問題としても学びになりました。(もっと深く知っていきたい)
テーマは"見えない貧困"ということもあり重いですが、映像はポップでライトに観れる映画です!
おすすめです!
インスタントな生活
資本主義の象徴である夢の国のそばには、同じく資本主義の象徴であるインスタントな暮らしをする人達がいる。インスタントな生活を送る彼女達は、仕事も食事も人間関係も何もかもが手短かで雑である。キラキラな夢の国と底辺にいる人達。一見相反している様に見える夢の国と底辺な人間が実はひとつに繋がっているんだということを、子供達の歩く一本の道から伺えた。
例え堕ちても夢の国
キャストとロケーションは完璧。リアルなのに魔法感満載。そもそもフロリダが夢の国で、この安モーテルが夢の国から堕ちた現実感を抱えて、かつ、夢の国の敷地内だよという、、設定がいいなやはり
個人的にラスト、どこに落ちるのかと思ったら、そこかっ、というところの終わらせ方と見せ方はちょいもったいなく思った
心がざわついた
ポップでカラフルな映像と音楽がキラキラしてる。でも環境は真逆。そこを子供の目線でいくなんて凄い!
パステルカラーの美しい映像、観ていて感じる複雑な思いとのギャップ… 素晴らしいとしかいいようがない。
全てを見守っているかのような支配人ボビーが見つめる先にあるものが観客の目線となり、その度に複雑な感情が心を締め付ける。
溜まった感情があふれたあの瞬間、私の涙もあふれ… 極めつけに思考がストップしてしまったあのラスト、やられました!
あと、偶然とはいえ終始映るヘリコプターがこの子達とこのホテルに住む人々が現実に存在していることの証明のようでリアリティーが増してた。
夢の国の周辺もまた
予告で気にはなっていたが、そう大きな期待なく鑑賞。傑作だった!
フロリダのディズニーランド周辺の安モーテルにはお金も行き場もないひと達が住んでいる。そのなかのひと組の母娘を中心に、ひと夏の物語が紡がれる。ちいさな娘ムーニーの視点で描かれるちいさな冒険が、最初のうちは微笑ましいというよりも、危なっかしくイライラさせられる。子供視点なのでカメラも低く視点の先もクルクル変わる。自分が子供の視点をすっかり忘れてしまったと自覚させられる。母親のヘイリーも子供のまま年齢だけ取って子供を産んでしまったような女性。彼女にもイライラさせられる。この母娘の周辺にいる人びとも程度の差はあれ、似たような境遇にある。安モーテルに住まいながら犯罪スレスレの事をやって日銭を稼ぐヘイリー。しかしムーニーの日常は冒険に満ちている。夢の国の中へ入れなくても。彼女達を付かず離れず見つめるモーテルの管理人ボビー。彼に出来る事は限られているが要所要所でこの危なっかしい母娘を助ける。ウィレム・デフォー好演!普段はあまり踏み出さないボビーがムーニー達に近付いた幼児性愛者にぶつける激しい怒りのシーンは、巧妙な演出と相まって深く印象に残る。ヘイリーもムーニーに対する愛情だけは無限大。生きる術をあまり知らない女性だがムーニーがいるから何でもやるんだろう。いつしかこの母娘を愛おしく感じる自分がいた。
しかし子供たちの夏もいつかは終わる。しかも唐突に。それを見つめるボビーの呆然とした表情のあとに、今まで一度も泣かなかったムーニーが号泣する。
こちらも号泣…
映画は夢の国を見せない。外観も内部も。夢の国とムーニー達の世界を隔てる幹線道路には終始巨大なトレーラーや車輛が轟音をあげて走っている。道路を越えて夢の国が初めて姿を現わすラスト。ムーニーはこれからどう生きていくのだろう。
鑑賞映画館は日本の夢の国。観終わって余韻に浸っていたらこの夢の国の周りも轟然と走るトレーラーや車輛に囲まれていた。
ムーニーが全部をひっくり返す
アメリカ低所得者団地のことを「プロジェクト」って呼ぶそうだ、これは全く知らなかった
フロリダ ディズニーワールド近くのプロジェクトに住む人々と母子のお話、めっちゃ良かった!
ヘイリー・ムーニー親子を中心にプロジェクト住人の暮らしをひたすらリアリティ感を保ちながら描写し続けていく作品で、
隣の座席に居た女性客は途中居眠りしてたし、観る人によっては 展開が乏しくてダラダラ感があるかもしれない
けれども、この暮らしに寄り添った描写はどうしても必要で これがラストのマジカルエンドへと導く伏線になっている
ムーニーの慟哭がどうしようもないアホ母ちゃんを肯定してるんだよね あれには観てるこちらも泣けるよ
ヘイリー、育て方は間違ってないよ、ただし真っ当に稼ぐ知恵を身につけろ!
ムーニー、そのまま友達思いの優しい子に育ってね!
余韻の中でそんな願いを抱いて劇場を後にした
ボビーはまるで子供たちの防人・灯台のような存在だし、ジャンシーの母ちゃんも最悪な出会いを越えて助け合いするし、ムーニーの手をとるジャンシー!愛に溢れてる佳作だった
監督不行き届き
目線は私の好きなピーナッツの高さで、子供達の飾らない仕草がとても生き生きと映っていた。
だが、社会問題を手掛けた映画にありがちな音響の詰めの甘さも見受けられ、役者の演技は良くてもキャラクターを好きになれなかった為、残念ながら心に沁みる事はなかった。
人にものを頼む事の難しさは良く分かる。
況してや、アメリカでは子供だけの留守番は虐待という認識であるから、シングルマザーの抱えている苦しみは私の想像の及ばない領域だろう。
だが、物語が進むにつれどんどんモラルの壁を飛び越え、果ては暴行まで働くヘイリーを憐れむ事は出来ず、コインランドリーでの無責任な甘やかしがノイズになった。
そして、例のマジカルエンドにも全く救いを見出せなかった。
例えば学校のイジメ問題ならば、取り敢えず逃げるという選択肢は有効だろう。
だが、家庭に問題がある場合、どうあがいても子供の力だけでは最低限の生活を送る事すら不可能であるし、閉園後には友と別れ最悪の最善策である保護を受け入れる他ない。
夢の国はあくまでも夢でしかない。
倒れても逞しく育つ、それを画面演出だけに終わらせず、確証が得られる地点まで手を繋ぎ、導いて頂きたかった。
余韻がすごい
冒頭の子供たちのシーン、なんて子たちだと思った途端、その子たちの目線で映画の中に放り込まれた感じでした
あんな環境でも子供たちはキラキラした瞳で毎日楽しく過ごしてるという事が可哀想にもなりながら、どんな遊び方でも子供は楽しく遊べるんだと自分の子供の頃を思い出しました
ヘイリーはあんな母でもムーニーに暴力も暴言も八つ当たりもなくヘイリーなりに愛していたのはすごくわかるけど、ムーニーの気持ちに無関心すぎ
アシュリーみたいにあの時気付いてほしかったし、お風呂場でのムーニーの気持ちにも気付いてほしかったし、普通の親なら気付くはず
あんなヘイリーでもムーニーには大切な母で、でもムーニーの幸せってどうなんだろうと考えてしまいました
ムーニー役のブルックリンちゃんの演技もすごいけど、ウィリアム・デフォーはやはりとっても良い俳優さんです
近くで見守ってるボビーが本当に良かったです
フロリダの太陽、青空、緑、いろんな色の建物と、パステルカラーに溢れた映画でした
そんなパステルカラーとは違い、観終わったあともずっと余韻が続いてます
もうひとつの『よつばと!』
鮮やかな色彩で彩られた子供達の終わらない日常と大人達に忍び寄る貧困の陰。あまりに美しく切ないもうひとつの『よつばと!』。
ムーニーもヘイリーもビリーも、本当にそこにいるとしか思えない素晴らしい演技。
ラストのムーニーの表情と展開には、映画が終わったあとも彼女たちの幸福を願わざるを得ない迫真があった…
今年1番かもしれない
子供から見たら、大人の常識も関係ない。
ディズニーの世界を旅するような
母親もまだ旅をしてるんだね。
強くたくましく、可愛らしく、
本当に演技なのかしらと思う、ムーニーに魅了されっぱなしでした。
最後の終わり方も良かったです。
今度は35mmで撮影。フロリダディズニーワールドそば
劇中のモーテル「マジック・キャッスル・イン・アンド・スイーツ」は192号線沿いに実在していてラベンダー色してるとか。
撮影は二年まで今は再開発されて街並みは変わっているらしい。フロリダ州オーランド
隠れホームレスの実態。
最期のシーンだけはiPhoneで撮影したとか。許可とってないから。
とにかく色彩が鮮やか。
ローアングルと接写が多い。子供目線て事か。
皆に知られていることに気づいた時のヘイリーの盛大なゲロ。ショックの大きさをうかがわせるが彼女含めほとんどシロートとは驚き。ムーニーとウィレムデフォーぐらいらしい。
普通でちょっと優しいウィレムデフォーがやはりこの中では光るが脇に徹している。
夏休みの物語。
ラストシーンはピンとこなかった。いいオチが思いつかない苦し紛れの一手が評価されているような気がする。
月千ドルもかかるモーテル住まいじゃなくてアパート借りればばいいのに、て考え方はネット難民の問題を知らない人。
悪いこと
汚い言葉を他人に浴びせ、クスリをしたり、売春したり、旧友を感情に任せて殴ったり、本当に悪い人間であり、子供にとっては良い母親でもある。…で、だから、なに?って感じだから、ずっと、ボケーと主人公たちの生活を見てた。
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