フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のレビュー・感想・評価
全126件中、81~100件目を表示
最後の涙の意味
最高でした!今年度ベスト!
とにかく、見に行くべき!!
タンジェリンのショーンベイカー監督の最新作。安モーテルにくらす「隠れホームレス」の人々の暮らしを描いた今作。夢の国ディズニーランドのすぐそばにある残酷な現実を、鮮やかな画面作りと徹底した子どもの目線で描き出しています。
まず、びっくりするのは、厳しい現実の中に生きる子どもたちが、毎日を本当に楽しそうに過ごしていること。やってることは、ひどいのだけれど、本人たちはいたって楽しく生きているのです。夢の国に行けなくたって、世界はこんなに楽しいことに溢れてるじゃないか!!といわんばかり。
でも、やっぱり、そんなことはなくて、じりじりと迫り来る、そんなくらしの限界が、はじめの明るく楽しい雰囲気を蝕んで行きます。
その過程の描き方の上手いこと!何気ない会話の端々や、登場人物の行動から色んなことを伝えてくるのです。ああ、そうか、、、と。
ウィレムデフォー、ブルックリンキンバリーの演技が最高。この子、すごすぎる!
最後のシーンには、面食らいましたが、ゆっくりと自分なりに咀嚼していくのも鑑賞後の楽しみだと思います。
絶対に見に行くべき!!
プロジェクト 日本だったら アパート 長屋ものかな
貧困が先か、クズが先か〜
小さな子供が悲惨て〜〜観てて辛いな〜〜
母親は子供を彼女なりに可愛がっていて
虐待とかは全然していないんだけど
経済的に生活が追い詰められて行く中、
結果的にネグレクト状態になりつつあって
そこも苦しいし、堪らない気持ちになる。
現実の貧困からクズになるのか?
クズだから貧困に落ちて行くのか〜〜
とにかく心がざわざわする映画ですね〜。
で、月に8本ほど映画を映画館で観る中途半端な映画好き的には
ムーニーちゃん、可愛いし一見明るく遊んでるけど
唾を貯めて吐くっていう行為を、
他の映画で
心が腐ってゆく描写として使われていて
それを思い出して、どうも観てて苦しい。
母親も、一応は頑張ってはみたけれど
どこかきっちりできない部分があって結局まともな職に付けず
苛立ちから周りの人々に罵詈雑言を吐いて
「そんなんだからダメなのよ!」と言われてしまうような
本当にクズな母親なんだよね。
この映画は安易な解決を盛り込んでない。
それをすると所詮映画だから〜〜で終わってしまう。
でも、厳しい現実そのままで終わる映画は
心が痛くて私は苦手です。
それにしても、どうやらクズな奴らの映画
というのが一つジャンルの様で
観られなかったけど「アイ・トーニャ」なんかも
貧困からのクズ野郎どものクズな振る舞い〜
先日観た「オールーシー」もかりクズだし
「ピーターラビット」も味方によってはクズ野郎映画〜〜
良いんだか〜悪いんだか〜〜
@もう一度観るなら?
クズ映画全般、
「腹立たしくてやがて悲しくなるから、もう観ない」
3.6
フロリダの光と闇の絶妙な対比
渋谷ヒューマントラストで鑑賞
老若男女問わずにほぼ満席で入っていました。
まず始めに、子役の皆さんの演技が素晴らしいです!
それだけで観る価値ありです!
決して誉められるべき行動はしておらず、むしろイタズラばかりする子どもたちですが、子どもなりの悩みを抱えながらも伸び伸びと力強く生きている姿に感動いたしました。
特に、ラストのムーニーには涙。
また、ヘイミー(ムーニーの母親)も日々生きるのに必死で、こちらも誉められるべき行動はほとんど無いですが、でも我が子を愛する気持ちやこの子のために手段を選ばずに生きていこう、この子を育てようという想いが随所に伝わってきて涙。
でも、このままヘイミーとムーニーが一緒にいたとしても、待ち受けているのは闇ばかり。
だからこそ、エンドロールでの子どもたちの声にある種、救い的なものも感じました。
目と鼻の先に光(ディズニー)がある対比も素晴らしい。社会問題としても学びになりました。(もっと深く知っていきたい)
テーマは"見えない貧困"ということもあり重いですが、映像はポップでライトに観れる映画です!
おすすめです!
インスタントな生活
例え堕ちても夢の国
心がざわついた
夢の国の周辺もまた
予告で気にはなっていたが、そう大きな期待なく鑑賞。傑作だった!
フロリダのディズニーランド周辺の安モーテルにはお金も行き場もないひと達が住んでいる。そのなかのひと組の母娘を中心に、ひと夏の物語が紡がれる。ちいさな娘ムーニーの視点で描かれるちいさな冒険が、最初のうちは微笑ましいというよりも、危なっかしくイライラさせられる。子供視点なのでカメラも低く視点の先もクルクル変わる。自分が子供の視点をすっかり忘れてしまったと自覚させられる。母親のヘイリーも子供のまま年齢だけ取って子供を産んでしまったような女性。彼女にもイライラさせられる。この母娘の周辺にいる人びとも程度の差はあれ、似たような境遇にある。安モーテルに住まいながら犯罪スレスレの事をやって日銭を稼ぐヘイリー。しかしムーニーの日常は冒険に満ちている。夢の国の中へ入れなくても。彼女達を付かず離れず見つめるモーテルの管理人ボビー。彼に出来る事は限られているが要所要所でこの危なっかしい母娘を助ける。ウィレム・デフォー好演!普段はあまり踏み出さないボビーがムーニー達に近付いた幼児性愛者にぶつける激しい怒りのシーンは、巧妙な演出と相まって深く印象に残る。ヘイリーもムーニーに対する愛情だけは無限大。生きる術をあまり知らない女性だがムーニーがいるから何でもやるんだろう。いつしかこの母娘を愛おしく感じる自分がいた。
しかし子供たちの夏もいつかは終わる。しかも唐突に。それを見つめるボビーの呆然とした表情のあとに、今まで一度も泣かなかったムーニーが号泣する。
こちらも号泣…
映画は夢の国を見せない。外観も内部も。夢の国とムーニー達の世界を隔てる幹線道路には終始巨大なトレーラーや車輛が轟音をあげて走っている。道路を越えて夢の国が初めて姿を現わすラスト。ムーニーはこれからどう生きていくのだろう。
鑑賞映画館は日本の夢の国。観終わって余韻に浸っていたらこの夢の国の周りも轟然と走るトレーラーや車輛に囲まれていた。
ムーニーが全部をひっくり返す
アメリカ低所得者団地のことを「プロジェクト」って呼ぶそうだ、これは全く知らなかった
フロリダ ディズニーワールド近くのプロジェクトに住む人々と母子のお話、めっちゃ良かった!
ヘイリー・ムーニー親子を中心にプロジェクト住人の暮らしをひたすらリアリティ感を保ちながら描写し続けていく作品で、
隣の座席に居た女性客は途中居眠りしてたし、観る人によっては 展開が乏しくてダラダラ感があるかもしれない
けれども、この暮らしに寄り添った描写はどうしても必要で これがラストのマジカルエンドへと導く伏線になっている
ムーニーの慟哭がどうしようもないアホ母ちゃんを肯定してるんだよね あれには観てるこちらも泣けるよ
ヘイリー、育て方は間違ってないよ、ただし真っ当に稼ぐ知恵を身につけろ!
ムーニー、そのまま友達思いの優しい子に育ってね!
余韻の中でそんな願いを抱いて劇場を後にした
ボビーはまるで子供たちの防人・灯台のような存在だし、ジャンシーの母ちゃんも最悪な出会いを越えて助け合いするし、ムーニーの手をとるジャンシー!愛に溢れてる佳作だった
監督不行き届き
目線は私の好きなピーナッツの高さで、子供達の飾らない仕草がとても生き生きと映っていた。
だが、社会問題を手掛けた映画にありがちな音響の詰めの甘さも見受けられ、役者の演技は良くてもキャラクターを好きになれなかった為、残念ながら心に沁みる事はなかった。
人にものを頼む事の難しさは良く分かる。
況してや、アメリカでは子供だけの留守番は虐待という認識であるから、シングルマザーの抱えている苦しみは私の想像の及ばない領域だろう。
だが、物語が進むにつれどんどんモラルの壁を飛び越え、果ては暴行まで働くヘイリーを憐れむ事は出来ず、コインランドリーでの無責任な甘やかしがノイズになった。
そして、例のマジカルエンドにも全く救いを見出せなかった。
例えば学校のイジメ問題ならば、取り敢えず逃げるという選択肢は有効だろう。
だが、家庭に問題がある場合、どうあがいても子供の力だけでは最低限の生活を送る事すら不可能であるし、閉園後には友と別れ最悪の最善策である保護を受け入れる他ない。
夢の国はあくまでも夢でしかない。
倒れても逞しく育つ、それを画面演出だけに終わらせず、確証が得られる地点まで手を繋ぎ、導いて頂きたかった。
余韻がすごい
冒頭の子供たちのシーン、なんて子たちだと思った途端、その子たちの目線で映画の中に放り込まれた感じでした
あんな環境でも子供たちはキラキラした瞳で毎日楽しく過ごしてるという事が可哀想にもなりながら、どんな遊び方でも子供は楽しく遊べるんだと自分の子供の頃を思い出しました
ヘイリーはあんな母でもムーニーに暴力も暴言も八つ当たりもなくヘイリーなりに愛していたのはすごくわかるけど、ムーニーの気持ちに無関心すぎ
アシュリーみたいにあの時気付いてほしかったし、お風呂場でのムーニーの気持ちにも気付いてほしかったし、普通の親なら気付くはず
あんなヘイリーでもムーニーには大切な母で、でもムーニーの幸せってどうなんだろうと考えてしまいました
ムーニー役のブルックリンちゃんの演技もすごいけど、ウィリアム・デフォーはやはりとっても良い俳優さんです
近くで見守ってるボビーが本当に良かったです
フロリダの太陽、青空、緑、いろんな色の建物と、パステルカラーに溢れた映画でした
そんなパステルカラーとは違い、観終わったあともずっと余韻が続いてます
もうひとつの『よつばと!』
今年1番かもしれない
今度は35mmで撮影。フロリダディズニーワールドそば
劇中のモーテル「マジック・キャッスル・イン・アンド・スイーツ」は192号線沿いに実在していてラベンダー色してるとか。
撮影は二年まで今は再開発されて街並みは変わっているらしい。フロリダ州オーランド
隠れホームレスの実態。
最期のシーンだけはiPhoneで撮影したとか。許可とってないから。
とにかく色彩が鮮やか。
ローアングルと接写が多い。子供目線て事か。
皆に知られていることに気づいた時のヘイリーの盛大なゲロ。ショックの大きさをうかがわせるが彼女含めほとんどシロートとは驚き。ムーニーとウィレムデフォーぐらいらしい。
普通でちょっと優しいウィレムデフォーがやはりこの中では光るが脇に徹している。
夏休みの物語。
ラストシーンはピンとこなかった。いいオチが思いつかない苦し紛れの一手が評価されているような気がする。
月千ドルもかかるモーテル住まいじゃなくてアパート借りればばいいのに、て考え方はネット難民の問題を知らない人。
全126件中、81~100件目を表示