フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のレビュー・感想・評価
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下品ハツラツ❗️フロリダンP
他人事じゃない
プロジェクトというのは低所得者向け公共住宅のことらしいが、フロリダでは安モーテルがそこにすら入れない人々の受け皿になっているのだとこの映画は教えてくれた。語弊があるかもしれないけれど、一種の貧困ビジネスと呼べるのではと思う。
観たばかりの『万引き家族』と比べても、ヘイリーとムーニー親子のほうが状況はずっと厳しい。定収も貯金もなく、家もなく、支えあえる家族もなく、アメリカなのに車もない! 学歴も職歴もなく、あるのは若さ故の体力ぐらいだけれど、あんな食生活ではいつ病気になってもおかしくない。
なのにヘイリーは生活を立て直そうと努力するでもなく、全身タトゥーと唇ピアスと中途半端に青く染めた髪で悪態を吐き散らし、わずかな味方まで敵に回すような振る舞いをする。とても共感できないし同情もしがたいと思ってしまう。
でもムーニーにとっては最高のお母さんなんだ。その証拠にムーニーは全く萎縮していない。子どもの野生の生命力全開でその時その場を最大限に遊んでいる。子どもには過去も未来もなく、あるのは今だけ。それはヘイリーも同じ。ヘイリーはまだ子どもなんだ、そう気づくと痛ましさに胸を衝かれた。
あんな境遇に陥ったのはヘイリーだけの責任じゃないはず。ムーニーを生んだ時はまだ未成年だっただろう。彼女の親やムーニーの父親は必要なサポートをしたのだろうか? 学校の教師は、役所の人間は? そして社会は?
花火を見るシーンは『万引き家族』と同じように美しかったけれど、ヘイリーたちはヒッチハイクして安モーテルまで帰らなければならない。
印象としては『万引き家族』より『誰も知らない』により近いものを感じる作品だった。胸がチリチリする映画。
夢の国じゃない方のフロリダ
なぜこんなに高評価なのか?俳優の演技力の高さとか子役の可愛さにみん...
隠れた名作。
最後の涙の意味
最高でした!今年度ベスト!
とにかく、見に行くべき!!
タンジェリンのショーンベイカー監督の最新作。安モーテルにくらす「隠れホームレス」の人々の暮らしを描いた今作。夢の国ディズニーランドのすぐそばにある残酷な現実を、鮮やかな画面作りと徹底した子どもの目線で描き出しています。
まず、びっくりするのは、厳しい現実の中に生きる子どもたちが、毎日を本当に楽しそうに過ごしていること。やってることは、ひどいのだけれど、本人たちはいたって楽しく生きているのです。夢の国に行けなくたって、世界はこんなに楽しいことに溢れてるじゃないか!!といわんばかり。
でも、やっぱり、そんなことはなくて、じりじりと迫り来る、そんなくらしの限界が、はじめの明るく楽しい雰囲気を蝕んで行きます。
その過程の描き方の上手いこと!何気ない会話の端々や、登場人物の行動から色んなことを伝えてくるのです。ああ、そうか、、、と。
ウィレムデフォー、ブルックリンキンバリーの演技が最高。この子、すごすぎる!
最後のシーンには、面食らいましたが、ゆっくりと自分なりに咀嚼していくのも鑑賞後の楽しみだと思います。
絶対に見に行くべき!!
プロジェクト 日本だったら アパート 長屋ものかな
貧困が先か、クズが先か〜
小さな子供が悲惨て〜〜観てて辛いな〜〜
母親は子供を彼女なりに可愛がっていて
虐待とかは全然していないんだけど
経済的に生活が追い詰められて行く中、
結果的にネグレクト状態になりつつあって
そこも苦しいし、堪らない気持ちになる。
現実の貧困からクズになるのか?
クズだから貧困に落ちて行くのか〜〜
とにかく心がざわざわする映画ですね〜。
で、月に8本ほど映画を映画館で観る中途半端な映画好き的には
ムーニーちゃん、可愛いし一見明るく遊んでるけど
唾を貯めて吐くっていう行為を、
他の映画で
心が腐ってゆく描写として使われていて
それを思い出して、どうも観てて苦しい。
母親も、一応は頑張ってはみたけれど
どこかきっちりできない部分があって結局まともな職に付けず
苛立ちから周りの人々に罵詈雑言を吐いて
「そんなんだからダメなのよ!」と言われてしまうような
本当にクズな母親なんだよね。
この映画は安易な解決を盛り込んでない。
それをすると所詮映画だから〜〜で終わってしまう。
でも、厳しい現実そのままで終わる映画は
心が痛くて私は苦手です。
それにしても、どうやらクズな奴らの映画
というのが一つジャンルの様で
観られなかったけど「アイ・トーニャ」なんかも
貧困からのクズ野郎どものクズな振る舞い〜
先日観た「オールーシー」もかりクズだし
「ピーターラビット」も味方によってはクズ野郎映画〜〜
良いんだか〜悪いんだか〜〜
@もう一度観るなら?
クズ映画全般、
「腹立たしくてやがて悲しくなるから、もう観ない」
3.6
フロリダの光と闇の絶妙な対比
渋谷ヒューマントラストで鑑賞
老若男女問わずにほぼ満席で入っていました。
まず始めに、子役の皆さんの演技が素晴らしいです!
それだけで観る価値ありです!
決して誉められるべき行動はしておらず、むしろイタズラばかりする子どもたちですが、子どもなりの悩みを抱えながらも伸び伸びと力強く生きている姿に感動いたしました。
特に、ラストのムーニーには涙。
また、ヘイミー(ムーニーの母親)も日々生きるのに必死で、こちらも誉められるべき行動はほとんど無いですが、でも我が子を愛する気持ちやこの子のために手段を選ばずに生きていこう、この子を育てようという想いが随所に伝わってきて涙。
でも、このままヘイミーとムーニーが一緒にいたとしても、待ち受けているのは闇ばかり。
だからこそ、エンドロールでの子どもたちの声にある種、救い的なものも感じました。
目と鼻の先に光(ディズニー)がある対比も素晴らしい。社会問題としても学びになりました。(もっと深く知っていきたい)
テーマは"見えない貧困"ということもあり重いですが、映像はポップでライトに観れる映画です!
おすすめです!
インスタントな生活
例え堕ちても夢の国
心がざわついた
夢の国の周辺もまた
予告で気にはなっていたが、そう大きな期待なく鑑賞。傑作だった!
フロリダのディズニーランド周辺の安モーテルにはお金も行き場もないひと達が住んでいる。そのなかのひと組の母娘を中心に、ひと夏の物語が紡がれる。ちいさな娘ムーニーの視点で描かれるちいさな冒険が、最初のうちは微笑ましいというよりも、危なっかしくイライラさせられる。子供視点なのでカメラも低く視点の先もクルクル変わる。自分が子供の視点をすっかり忘れてしまったと自覚させられる。母親のヘイリーも子供のまま年齢だけ取って子供を産んでしまったような女性。彼女にもイライラさせられる。この母娘の周辺にいる人びとも程度の差はあれ、似たような境遇にある。安モーテルに住まいながら犯罪スレスレの事をやって日銭を稼ぐヘイリー。しかしムーニーの日常は冒険に満ちている。夢の国の中へ入れなくても。彼女達を付かず離れず見つめるモーテルの管理人ボビー。彼に出来る事は限られているが要所要所でこの危なっかしい母娘を助ける。ウィレム・デフォー好演!普段はあまり踏み出さないボビーがムーニー達に近付いた幼児性愛者にぶつける激しい怒りのシーンは、巧妙な演出と相まって深く印象に残る。ヘイリーもムーニーに対する愛情だけは無限大。生きる術をあまり知らない女性だがムーニーがいるから何でもやるんだろう。いつしかこの母娘を愛おしく感じる自分がいた。
しかし子供たちの夏もいつかは終わる。しかも唐突に。それを見つめるボビーの呆然とした表情のあとに、今まで一度も泣かなかったムーニーが号泣する。
こちらも号泣…
映画は夢の国を見せない。外観も内部も。夢の国とムーニー達の世界を隔てる幹線道路には終始巨大なトレーラーや車輛が轟音をあげて走っている。道路を越えて夢の国が初めて姿を現わすラスト。ムーニーはこれからどう生きていくのだろう。
鑑賞映画館は日本の夢の国。観終わって余韻に浸っていたらこの夢の国の周りも轟然と走るトレーラーや車輛に囲まれていた。
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