劇場公開日 2018年5月12日

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「思ってた以上に刺さる映画だった」フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5思ってた以上に刺さる映画だった

2018年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

フロリダのディズニー・リゾートのすぐ裏にある安モーテルで暮らす、最底辺の低所得者母子が次第に追い詰められていく現実を、子供の視点をメインに描いた作品。

母親は無職でDQNだし、娘もとんでもない悪ガキすぎて、「感情移入出来ない」とか、「自業自得」という意見が出るのは分からなくはないけど、本作はそんな彼女たちが努力しても貧困の渦から抜け出せない資本主義の現実を描いた作品で、彼女たちを“お綺麗”に描くことは逆に不誠実だと監督は考えたんだと思う。

娘のムーニーは悟い子だから、母親がやってることもふたりの生活に終りが近づいていることも、多分全部分かっていてそれでも無邪気な子供時代を楽しもうとしていることが、物語が進むうちに分かってきて、だから最後に彼女の感情が堰を切ったように溢れるシーンは胸を締め付けられるほど辛かった。

青空ぷらす