「スクエアをつくった事がこの世にスクエアが欠けてる事を象徴してる」ザ・スクエア 思いやりの聖域 TOMさんの映画レビュー(感想・評価)
スクエアをつくった事がこの世にスクエアが欠けてる事を象徴してる
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問題提起をして終わっても良かったかと思う。
主人公の考えが改まって更正?みたいな行動は付け足さず、あなたならどうしますか?で終わるのもありかと。
猿のアートのシーンで終わりとか。
ま、映画だから完結しないといけないのはわかるけれど。
あの場面、俺ならどうする?って何回も自分に問いかけた。ここで決めなきゃ事は進むし、待ってくれないし。
猿の後からが長かったよ。
考えて行動する事に関しては人それぞれだろうから
あえて行動を起こす前のマイナスの時点で終わってほしかった。
結果バッドエンドには変わりないんだけどね。
他には細かなとこにもスクエアが散りばめられて演出がみてて楽しかった。
最後らへんの物乞いのシーンは自動ドアが2つある間の仕切られた四角い空間。
あのホームレスに荷物番をお願いしたあたりは、娘に携帯をスクエアの中に置かせたのとリンクしたし、聖域としての形をつくり始めていたようにも見える。
もう一つ。
チアダンスの白線。
チアダンスでうまくいかなかったシーンを使ってるのは、スクエアでも、世の中という空間で、思いやりの聖域が形になっていない、聖域として成り立っていないところが、リンクさせている気がしてならなかった。
考えすぎかもしれないけど、考えすぎるくらいの価値と演出の面白さがあった。
この映画で皮肉に描かれた問題は当たり前にみんなが知っていることだけど、その当たり前は当たり前であるだけの、考えるだけの価値があると思う。
あと、セックスのくだり長くない?
あれなに?
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