劇場公開日 2018年5月25日

  • 予告編を見る

「予告編とは、主人公が別の人。想像できなかったです。」ゲティ家の身代金 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0予告編とは、主人公が別の人。想像できなかったです。

2020年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

世界一の超大富豪にして守銭奴のゲティ。

その孫が誘拐され、身代金を要求された時、ゲティは断固として支払を断ったため、孫の耳が切り落とされ、脅迫文に同封されて脅迫がエスカレートして行くという事件は、昔、なにかで見た記憶があります。

もちろん、ディテールなど、すっかり忘れていたのですが。

映画の最初の部分で、息子が誘拐された時、被害者も半ば合意の上で車に乗り込んだようにも見え、その点だけがこの映画の疑問部分ですが、ゲティの息子と離婚し、今では家賃すら滞納している母親が、愛する息子のために闘う、その闘いこそがこのドラマの見どころなのです。

そう、この映画の主人公はゲティではありません。

予告編では、大金持ちのドケチ爺さんだけが表に出てきており、私は内心、これは観なくていい映画だなと思っていたのですが、主人公がこのお母さんであったこと、その苦悩と闘いこそ、思わぬ拾い物。
楽しめる映画でした。

子供のためにあらゆるものと闘うお母さんの姿には、爽快感すらも感じられます。

お水汲み当番