「特に何も残らない」ゲティ家の身代金 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
特に何も残らない
実話ベースの誘拐事件。これは期待しちゃいけないヤツだ、と思い特に期待してはなかったが、観た後にこれほど何も心に残らない作品も久しぶりだった。
只管アタフタする母ミシェルウィリアムズは相変わらず安定してる。強欲ジジイのクリストファープラマーも良かった。(途中までイアンマッケランだと思ってた)。でもマークウォールバーグかなぁこの役。彼がゲティ家の警備全般を整備した、と言われてもなあ。彼は嫌いじゃないが少し間抜け感(多分「テッド」の所為)があるので、もっと切れ者感ある役者の方が説得力あるよなあ。
「ポールは特別だ」とチェイスに伝え、最後に抱いていたあの絵の意味とか、JPゲティの真意をすごく考えたが、それがラストの胸像で全てぶち壊し。
ラストに字面で後日談語るなら、犯人たちのその後も知りたかった。特にチンクアンタ。
あ、でも心に唯一残った場面がある。
あの美術館の土産物のシーン。アレは切ない。
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