「誘拐犯には屈しない!」ゲティ家の身代金 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
誘拐犯には屈しない!
「孫は14人いるんだ。一人に1700万ドル支払ったらみんな誘拐されちまう」という台詞だけはまともだった。当時の価値で約50億円という要求額。まぁ、値切ってもしょうがないかと思わせておいて、それが単なるケチな守銭奴だったからだと暴かれていく。
ミシェル・ウィリアムズ演ずる母ちゃんも鬼気迫る演技。息子ポールのために離婚の際も慰謝料を一切もらわず、親権だけを勝ち取ったのだ。普通のじいちゃんなら、それでも援助はすると思うのだが、多分一切与えていなかったのだろう。
そんな守銭奴じいちゃんをケビン・スペイシーの降板により急遽9日間でプラマーが再撮で完成させたというのだから凄い。解説を読むと、ナチスとも繋がりがあったというが、『サウンド・オブ・ミュージック』ではナチス嫌いだったという点から描きづらかったのか・・・。
400万ドルに値切ってからも、100万までしか税金対策にならないから100万ね!とか、凄すぎる。人の命を何だと思ってるんでしょ・・・。自宅に来客用公衆電話を置くくらいだから、もう次元が違うんでしょうね。
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